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Blur『Blur 21 Box Set』

おととし、ブラーがキャリア21年にリンクさせて集大成的なボックスをリリースしていた。CDとDVDを合わせて、21枚になっている。今回はCDについて。オリジナルアルバム7枚プラス各アルバムのボーナスディスク、更にレア音源集4枚という内容だ。

ファーストアルバムから、順に聴いていく。『Leisure』は、初々しさと青臭さが耳につくが、バンドはこのアルバムを「なかったこと」にはしていないようだ。セカンド『Modern Life Is Rubbish』は、はじめてライブを観たときの作品でもあり、当時の光景がまざまざとよみがえってくる。キンクスやデヴィッド・ボウイなどの音を継承したかのような作風は、今なおワタシにとってのブラーのベストだ。

この後の『Parklife』『The Great Escape』『Blur』は、ブラーが一気にメジャーブレイクしていく時期で、かつ代表作でもあると思うが、個人的には真逆の「冬の時代」。そして実験性を強めた『13』は、実は今回のツアーでは結構演奏されていて、興味深い。アンビエントに寄った後半部は、個人的には実は好みだったりする。グレアムがレコーディング中に脱退した『Think Tank』は、それまでとは別のバンドの様相だ。

各アルバムのボーナスディスクは、別バージョンやシングルのカップリングなどが収められている模様。ジャパンオンリーだった武道館公演の音源も、『The Great Escape』のボーナス盤にその一部が入っている。また、『Popscene』はオリジナルアルバム未収録と、ここで気づかされた。

レア音源4枚組は、それぞれオリジナル2枚の時期に対応している。えっと思ったのが、『Blur』に収録されている『Death Of A Party』のデモバージョンが、『Modern Life Is Rubbish』期のディスクに入っていたことだ。曲自体は、その時期に既に書かれていたということかな。また、『Caramel』のアンビエントバージョンというのもあって、コチラは、やっぱりなーと納得。

DVD編は別途。

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Tool『Salival』

トゥールの『Salival』というアイテムがある。初期(『Lateralus』以前)の音源と映像を集めた、2000年リリースのコンピレーション盤だ。

まずは音源の方。ライヴ音源と未発表音源によるCDで、リリースから10年以上経った今でも全く古くなっておらず、臨場感の凄まじさ演奏の充実ぶりに驚かされる。ビジュアル面ではどうだったかわからないが、少なくとも演奏面においては、トゥールは自分達のスタイルを確立させていて、ベテランの風格さえ漂っている。レッド・ツェッペリン『No Quarter』のカヴァーもあるが、意外と原曲に忠実だ。

映像は、4曲分のPV集。ワタシが初めて観たトゥールのPVは、『Lateralus』からの『Schizm』『Parabola』の2曲だが、不気味な生命体がうねうねするなど、グロテスクな世界観の中に垣間見られる美意識は、それ以前に既にできあがっていたのだと気づかされる。グレーの肌をした巨人は、去年公開された『プロメテウス』のエンジニアを思い起こさせる。

この『Salival』は長らく廃盤となっており、現在もその状態が続いている。それでも、去年くらいから中古で出回るようになってきている。そして映像に関して言えば、YouTubeに公開されているので、それを観るという方法もある。

『Aenema』


『Stinkfist』


『Prison Sex』


『Sober』



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今回アルバムを選ぶにあたり、課したのはふたつだった。ひとつは、ベストやコンピレーション、ライヴアルバムなどではなく、オリジナルアルバムであること。もうひとつは、1アーティストにつき1枚であることだ。

こうして70枚のアルバムを選んだのだが、ほとんどのアルバム/アーティストに対して共通する事項がある。それは、フェスなり単独なりで実際にライヴを体験していることだ。同一アーティストで複数アルバムの中で迷うことがあったときは、自分が観たライヴのツアーの元となるアルバムを選んでいる。ニール・ヤングやデヴィッド・ボウイ、R.E.M.辺りはそうだ。

ライヴを観て感動し、その後作品を聴きあさって自分にとってしっくりきたアルバムを選んだというケースもある。スーパー・ファリー・アニマルズは、初見は2006年のフジロックで、その後のフェスや単独は欠かしていない。ただキャリアを追いかけてみてもっとも優れ、もっともしっくりきたのは、2001年の『Rings Around The World』だった。

アルバム1枚きりで解散してしまったと思われ、世間的に(特に日本では)忘れ去られてしまったであろうアーティストも少なくないが、個人的に忘れたくないアーティストもいて、ココに挙げた。フィールズ『Everything Last Winter』がそれだ。2005年のフジロックで観ていて、男女ツインヴォーカルのポップなメロディーと、シューゲイザーのような演奏は、ワタシの琴線に触れた。

70組のアーティストのうち、この10年間でライヴを観ていないのが2組だけいる。まずひと組目は、大物ブルース・スプリングスティーン。ワールドツアーを精力的に行うこの人のコースに、残念ながら日本が含まれることはなかった。もうひと組は、UKの新鋭フローレンス・アンド・ザ・マシーン。去年2月に一夜限りの来日公演があったが、ワタシは行けなかった。どちらかのフェスに出てくれることを願っていたものの、結局実現しなかった。ワタシにとって、2000年代最大の収穫がアーケイド・ファイアで、二番手がフローレンス・アンド・ザ・マシーンだった。2組とも、祈来日!

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昨日の今日だが、どうしても入れておきたいアルバムがまだあったので、以下に挙げる。

2000 King Crimson『The ConstruKtion Of Light』
2000 Marilyn Manson『Holy Wood In The Shadow Of The Valley Of Death』
2002 Underworld『A Hundred Days Off』
2005 The White Stripes『Get Behind Me Satan』
2009 Florence And The Machine『Lungs』

これで計70枚。やれやれだ。。。

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先日、「2000年代私的ベストアルバム」という記事を書いたが、その後どうも釈然としなかった。ローリング・ストーンズを筆頭にして、個人的に思い入れのあるアーティストがこの10年の間何もしていなかったわけはない。そう考えたことがきっかけとなり、既に挙げている30枚に加えてアルバムを捻出することにした。そうすると、あれもこれもと出るわ出るわ(笑)。結局、もう35枚を挙げることにした。

2000 Lou Reed『Ecstasy』
2000 Jeff Beck『You Had It Coming』
2000 A Perfect Circle『Mer De Noms』
2000 The Corrs『In Blue』
2000 Tahiti 80『Puzzle』
2001 浜田省吾『Save Our Ship』
2001 Super Furry Animals『Rings Around The World』
2001 Aerosmith『Just Push Play』
2002 Elvis Costello『When I Was Cruel』
2002 スーパーカー『Highvision』
2002 The Music『The Music』
2002 Red Hot Chili Peppers『By The Way』
2002 Bruce Springsteen『The Rising』
2002 Jackson Browne『The Naked Ride Home』
2003 Massive Attack『100th Window』
2003 Kraftwerk『Tour De France』
2003 David Bowie『Reality』
2003 Neil Young『Greendale』
2003 Zwan『Mary Star Of The Sea』
2004 !!!『Louden Up Now』
2004 Patti Smith『Trampin'』
2004 R.E.M.『Around The Sun』
2004 Manic Street Preachers『Lifeblood』
2004 Kasabian『Kasabian』
2004 Snow Patrol『Final Straw』
2005 The Rolling Stones『A Biggar Bang』
2005 New Order『Waiting For The Sirens' Call』
2005 The Dresden Dolls『The Dresden Dolls』
2005 The Mars Volta『Frances The Mute』
2005 Korn『Take A Look In The Mirror』
2007 Dinosaur Jr.『Beyond』
2007 Fields『Everything Last Winter』
2008 Oasis『Dig Out Your Soul』
2009 Them Crooked Vultures『Them Crooked Vultures』
2009 Yeah Yeah Yeahs『It's Blitz』

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こういう企画は2009年の暮れにやっておくべきものだが、そのタイミングをあっさりと逃してしまい、以来ずるずると来てしまった。ここ何か月かかけてようやくそれなりに整理できたので、以下に挙げてみる。

2000 Radiohead『Kid A』
2004 Arcade Fire『Funeral』
2007 Battles『Mirrored』

2000 The Smashing Pumpkins『MACHINA/The Machines Of God』
2000 Mum『Yesterday Was Dramatic - Today Is OK』
2001 Prince『The Rainbow Children』
2001 Mogwai『Rock Action』
2001 Bjork『Vespertine』
2001 Cornelius『Point』
2001 Cocco『サングローズ』
2002 JSBX『Plastic Fung』
2002 Primal Scream『Evil Heat』
2002 Sigur Ros『()』
2003 椎名林檎『加爾基 精液 栗ノ花』
2003 Mew『Frengers』
2004 Brian Wilson『Smile』
2004 U2『How To Dismantle Atmic Bomb』
2004 Green Day『American Idiot』
2005 Foo Fighters『In Your Honour』
2005 Coldplay『X & Y』
2005 Paul Weller『As Is Now』
2005 ストレイテナー『Title』
2006 Bob Dylan『Modern Times』
2006 Tool『10,000 Days』
2006 Beck『The Information』
2007 東京事変『娯楽』
2008 Nine Inch Nails『Ghosts』
2009 Muse『The Resistance』
2009 Pearl Jam『Backspacer』
2009 Yo La Tengo『Popular Songs』

上位3作は別格。恐らく、10年後も名盤として挙げていると思う。他は年代順とし、計30枚にした。アーティストは中堅以上ばかりで、2000年代を代表するようには見えない(笑)。

いちおう、毎年暮れにはその年の私的ベストアルバムというのをまとめているのだが、上記はそこに含まれるものもあれば、そうでないのもある。もともと、ワタシはアルバムが出た年にすぐ買うという行動パターンが少なく、デラックスエディションの発売や来日を契機とする場合が多いからだ。

2000年私的ベストアルバム
2001年私的ベストアルバム
2002年私的ベストアルバム
2003年私的ベストアルバム
2004年私的ベストアルバム
2005年私的ベストアルバム
2006年私的ベストアルバム
2007年私的ベストアルバム
2008年私的ベストアルバム
2009年私的ベストアルバム

また、90年代の私的ベストアルバムというのも、以前挙げている。

90年代の名盤(1)
90年代の名盤(2)

今回はオリジナルアルバムの2000年代ベストを挙げたが、ボックスセットやライヴアルバムのベスト、DVDのベストなども、気が向いてエネルギーがあれば(笑)いつか挙げてみたい。

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Muse『The 2nd Law』
Muse『The 2nd Law』

アルバムをリリースするたびにバンドのピークを更新し続ける、R.E.M.のような状態をキープし続けているミューズ。コールドプレイがオアシスやブラーのような王道路線を行けば、ミューズはレディオヘッドのようなイノヴェイター路線で、しかしそれをポップ・ミュージックとして鳴らせているのがすごい。『Follow Me』のPVは鉄拳が手掛けたパラパラマンガが採用され、来年いや来月に迫った来日公演も楽しみだ。


Jah Wobble And Keith Levene『Yin And Yang』
Jah Wobble And Keith Levene『Yin And Yang』
フジロックでメタル・ボックス・イン・ダブ名義で初期PiLの曲を披露していたので、新譜と言ってもてっきりその路線かと思っていた。ところが、テクノありアンビエントありフリージャズあり、と、聴いていてぞくぞくした。つまりは、ウォブルとキースがそれぞれ自身の活動でやってきたことを持ち寄ってミックスさせたのだ。パフォーマーとしてはジョン・ライドンが1枚も2枚も上だが、現在クリエイターとしてはこの2人の方がラディカルか。


毎度のことだが、話題作で個人的にも気になっているにもかかわらず、未購入未試聴の作品が少なくない。ブルース・スプリングスティーンとか、ニール・ヤングとか、フローレンス・アンド・ザ・マシーンとか。コレは、来日等で豪華盤リリースされるかもと思い、自重しているためだ。

また、今年も優れたリイシュー盤がリリースされ購入もしたが、現時点で未聴の作品を多く抱えている。ストーンズのベスト、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ、キンクスのBBCセッションズ、ピンク・フロイドの『The Wall』、マニックスのファースト、など。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのファーストやレッドツェッペリンのO2アリーナライヴは、いちおう音は聴いたが、真打ちの映像を観るのはこれからだ。


2013年が、みなさんにとっていい年になりますように。


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Jonathan Davis And The Sfa『Live At The Union Chapel』

Kornのジョナサン・デイヴィスが2008年にユニオン・チャペル(つまり教会)で行ったライヴが、去年リリースされていた。ワタシが購入したのはCD+DVDで、非常に興味深い内容になっている。

まずはCDから。ジョナサンはソロ名義で作品をリリースしていないが、サントラへの曲提供はあるようで、そこからの曲を演奏している。Kornのハードかつヘヴィーな佇まいとは異なる、アンプラグドに近い雰囲気なのだが、本家を知っていればいるほどそのギャップを楽しめる。そして、時にエモーショナルになるジョナサンのヴォーカルには少し安心させられる。終盤は『Got The Life』『Falling Away From Me』といったKornの曲をついに解き放ち、場内の熱狂もさいこうちょうに達した。

DVDは必見だ。バンド編成は、ギター、ベース、ドラムのほか、キーボード、バイオリンとなっており、ギターやベースはKornのときと違いここでは脇役で、主体となっているのはキーボードとバイオリンだ。バイオリンはダブルネック風のかなり変わった形状になっていて、音色も映えている。ジョナサンは、基本的に椅子に座ったまま歌い、これも新鮮。自らバイオリンを弾く場面もあり、MCもあり、自分もリラックスしてライヴを楽しんでいるように見えた。

そのサントラというのが、アリーヤの遺作にもなってしまった「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」という作品で、本編ではジョナサンのヴォーカルバージョンが流れ、サントラではマリリン・マンソンやリンキン・パークなどヘヴィー系アーティストが歌っているとのこと。サントラも映画も気になるところだ。

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The King Of Limbs/Radiohead
The King Of Limbs/Radiohead


『Kid A』以降続いているエレクトロニカ路線を、ここでも貫いている。ので、音としての革新性はさほどでもないし、物量的にもコンパクトに留まっている。がしかし、レディオヘッドが凄いのは、自らの存在を解放でき、イメージや商法に縛られるてことなく、自分たちのやりたいことをやれる状態になっていることだ。頂点にいながら自由、そして異端、コレはボブ・ディランだけが獲得し得た領域と思っていて、レディヘもその域に到達している。そして、彼らはまだまだ底を見せていない。


Drums Between The Bells - Brian Eno And The Words Of Rick Holland/Brian Eno
Drums Between The Bells - Brian Eno And The Words Of Rick Holland/Brian Eno


コールドプレイらのプロデュース作品だけでなく、自らの作品リリースにも積極的な近年のイーノ。そしてこのアルバム、はソロキャリア集大成の様相を見せている。透明感と普遍性に満ちたインストはこの人の得意とするところだが、ヴォーカルに意欲的に取り組んでいるのにも驚かされ、そして歓迎する。これまでのイーノの作品は環境音楽とヴォーカルものとはアルバム単位で分かれていることが多かったが、このアルバムでは集約。非ロックとロックとが同居しているのだ。

秋から暮れにかけてはビッグネームのボックスセットが立て続けにリリースされ、ワタシはその大半を購入。しかしながら現時点では聴けておらず、来年以降に時間をかけて浸りたい。

今年は3月に東日本大震災があり、9月には台風直撃もあって、厳しい年になりました。でも、ワタシたちはこれに負けることなく踏ん張れたし、来年も引き続き頑張りましょう!2012年が、皆さんにとってよい年になりますように。

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Bryan Ferry『Olympia』


去年リリースされたブライアン・フェリーの新譜、『Olympia』。買ってから約1年寝かしておき(笑)、やっと聴いた。

既にロキシー・ミュージック時代よりもソロキャリアの方が長くなったフェリー。がしかし、この作品はいろいろな意味でロキシー時代を思い起こさせる。音は基本的に洗練されているのだが、その中に妖しさと猥雑さが感じられて、それがロキシーっぽい。冒頭の『You Can Dance』からそのノリで、聴いていてとても懐かしく思い、安心させられる。ちゃっかりカヴァー曲もあって、ジョン・レノンの『Whatever Gets You Thru The Night』、ティム・バックリィの『Song To The Siren』だ。

クレジットを見る限り、超豪華なゲスト陣に唸らされると同時に、この人の懐の深さと、アーティストとしての立ち位置の特殊さを垣間見ることができる。ナイル・ロジャース、マーカス・ミラー、デイヴ・スチュワートといった腕利き陣。アンディ・マッケイ、フィル・マンザネラ、ブライアン・イーノ、クリス・スペディングといった、ロキシー時代の「盟友」。ピンク・フロイドのデイヴ・ギルモア。レッチリのフリー。当時プライマル・スクリーム、今ならストーン・ローゼズのマニ。レディオヘッドのジョニー・グリーンウッド。エルヴィス・コステロのスティーヴ・ナイーヴもいる。まあすごい。

ワタシが買ったのは、ボーナスCDとDVDがついた、外盤のコレクターズ盤。ボーナスCDはリミックス集だが、DVDはかなりの儲けアイテムだ。アルバムのメイキングだが、上記のゲストのうちナイル・ロジャースやフリーは実際に登場し演奏シーンやコメントを観ることができる。ロキシーっぽいと思えた理由も、ここでわかった。フェリーはソロではキーボードを封印していたそうだが、この作品ではその封印を解き、弾きまくっているのだ。また、ドラマーのひとりはタラ・フェリーで、つまり息子である。このファーストネームは、ロキシーの『Tara』が由来かな?

ジャケットやインナーのアートワークに見られる美意識も、ロキシーっぽい。女性はモデルのケイト・モスで、DVDではジャケットの撮影シーンやPV『You Can Dance』とそのメイキングもあって、興味深い。

去年はロキシーでフジロックに出演したが、ソロでの来日公演もあっていいかなと思う(前回は2002年)。

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