NHK Eテレにて、去年10月から1クール期間「亀田音楽専門学校」という番組を放送していた。音楽プロデューサー亀田誠治が校長、NHKアナ小野文恵がアシスタントとなり、アーティストをゲスト講師に招き、毎回テーマに沿って講義を行うという体裁だ。

テーマは「イントロ」「コード」「BPM」「韻」など。このフレーズで人は感動する、曲を書く最初にテンポ(BPM)の早さを決める、など、観ていてめちゃくちゃ面白かった。しかしこれは、曲作りの裏側を種明かしする、アーティストにとっては「企業秘密」をさらけ出すようなものだ。

ゲストは、アンジェラ・アキ、秦基博、JUJU、KREVA、槇原敬之、森山直太朗の6人が、それぞれ2回登場。後半にはバンドやストリングス、そして亀田のベースも加わった編成での生ライヴもあった。

ワタシたちが普段意識しないで感覚的に聴いている音楽が、実は緻密に組み立てられていることがわかる。それは、アーティスト自身も無意識にやっていたことが理論で裏付けされることにもなっている。今回登場したのは自分で曲を書くアーティストたちばかりだが、それでもなお亀田のようなプロデューサーが必要なのはこういうことか、と思わされる。

亀田は毎回、冒頭で取り扱うのはJ-Popと必ず前置きする。これは、日本人の感性に訴えるように作る日本のロックについて、と言っているようにも聞こえ、洋楽はまた別と暗示しているようにも受け取れる。

この専門学校、去年の正月に単発で放送し、そして秋に1クールが与えられた。今後も、不定期に放送されると期待している。そのうち、椎名林檎がゲストで出演するかも。

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六角精児の回よりも半年近く前、4月の「仕事ハッケン伝」にて、芸人庄司智春が楽器専門商社の営業でお茶の水ギター街にギターを売るというのをやっていた。録画したっきりだったのだが、六角精児の後立て続けに観た。

お茶の水のギター街は約30の店舗が並ぶ、日本はおろか世界でも有数のギター街だそうだ。ここでの営業は、毎日足を運んで顔を覚えてもらい、自分からは「買ってください」とは言わないのがセオリーだそうだ。店長はくせ者ばかり(笑)。足を使わないところからは買わない、という主義らしい。

オンラインで在庫発注するのが当たり前の今の世の中、営業が商品の売れ具合をそれとなくチェックし、店長や店員に発注すると言わせる手法だそうだ。営業は、前日の商品の陳列を完璧に覚えていなければならず、受注後はすばやく納品する。駆け引きというより、目に見えない戦いのように思える。

この商社は自社ブランドのギターやフェンダージャパンのギターも取り扱っていて、庄司には新しいギターを提案するというミッションが課せられた。カタログを見回した庄司は、黄色のボディーがないことに気づく。しかし黄色はまず売れず、社員たちはその選択肢はないと見切っていた。しかし庄司は。営業の中で店員にヒヤリングし、今ギターを買いに来る人は他人とかぶらないことを好むと聞き付け、社内会議で黄色を推す。

庄司は長野県にあるフェンダージャパンの工場に行き、ボディーと、ボディーにはめこむパーツの色決めを、自ら行った。庄司のアイディアは、なまじギターに精通しすぎている人であれば思い付かないものとして、採用。翌日、できあがった試作品を持ってお茶の水をまわったところ、反応は上々だったところで庄司のチャレンジおよび番組は終了する。

黄色いギターが商品化されたのか、気になる。

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NHKで、芸能人がなりたかった職業を体験するという「仕事ハッケン伝」という番組がある。先月、俳優六角精児が渋谷タワーレコードで働くという、音楽ファン必見の回があった。

六角が配属されたのは、5階洋楽コーナー。最初のミッションは、新人バンドのポップ書きだ。ここで出てきたのが、サマソニに出演し現在音楽誌や音楽サイトをにぎわせている、チャーチズだ。現在50代の六角は、どうやら60年代70年代の洋楽にはかなりの思い入れがあるらしいが、今の洋楽はさっぱりの様子だ。

女性ヴォーカルをスティーヴィー・ニックスに例えようとするが、店員にはそれでは売れないとダメ出しされる。苦労してポップを書き、平和島にあるタワレコ本社での会議にも無事通り、チャーチズはタワレコメンとしてプッシュされるようになった。

次のミッションは、企画を立ち上げて実行すること。7つか8つの企画書を書くも、店長や副店長へのプレゼンでことごとく却下される。2つ残った中から六角が最終的にやりたいと言って推したのは、「パークミュージック」、つまり公園で聴く音楽10枚だった。

特設コーナーを作って10枚の作品を並べ、その中にもある森山直太郎のレーベルに直談判してインストアライヴにこぎつける。当日、六角は森山に企画の説明をし、森山はその中で自分を選んでもらったことを嬉しく感じたようだった。2人は、見た感じ恐らくこれが初対面だと思う。

CDが売れないと言われる昨今において、こういう裏側が見られたのはとても貴重だった。輸入盤は返品ができず、すべて店の買い取りになるため、セレクトにはかなり気を遣っていた。タワレコメンを決める会議では、店員がアルバムを聴くだけでなく、ライヴにも足を運んで、推せるか推せないかを見定めていた。事業である以上売らなくてはならない、でも、バイヤーの個性は出していい、それがタワレコの信条のように見えた。タワレコは、全国的には店舗の整理進める一方、旗艦店の渋谷店は気を吐いている。

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VHSを整理していて、最後の1本に入っていたのが、NHK-BS「真夜中の王国」でのムーンライダースの特集だった。96年夏に3回に渡って放送されていた。

当時バンドは結成20周年を迎えていて、放送はそれにリンクしている。第1回はバンドの20年を振り返り、第2回では鈴木慶一のソロ活動にスポットを当てた。高橋幸宏と組んだビートニクスも、ここで扱っていた。

そして第3回は「鈴木慶一ポップス精神史」と題され、鈴木と3人のアーティストとの対談になっていた。PANTA、細野晴臣、小山田圭吾だ。PANTAとは共演の経験があり、『マラッカ』を鈴木がプロデュースしているので、言わば盟友同士。細野は鈴木より少し先を行っている人だが、同じ空気を共有している。

面白かったのは、小山田との対談だ。鈴木の問いに鼻で笑ったり、鈴木に対してタメ口をきいたりと、生意気っぷりを発揮する小山田に、鈴木はキレるでもなく大人の対応をしていた。この年小山田はコーネリアスとして『Fantasma』をリリースしていて、アメリカのマタドールレーベルと契約するかしたかという時期だろうか。

というわけで、これにてワタシのVHSテープ整理は完了。

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The Rolling Stones『Let It Bleed』

VHSのテープはおおむね整理を終えていたのだが、あと2本ほど残っていた。うち1本に入っていたのが「BS音盤夜話」で、99年にNHK-BSで放送されていた番組だ。

ロックの名盤を語り尽くそうというのが趣旨で、萩原健太、近田春夫、ピーター・バラカンがレギュラー。扱った作品は以下の3つで、作品毎に黒沢健一や佐橋佳幸、スガシカオといったゲストもいた。

・The Rolling Stones『Let It Bleed』
・The Beach Boys『Pet Sounds』
・Sly & The Famiry Stone『Stand!』

ピーター・バラカンによる歌詞の解説があったり、萩原健太がギターを弾きながらリフやリズムについて解説したり、と、単なる雑談や思い出話にとどまらず、テクニカルに検証しているのが興味深かった。思い出話については、視聴者から送られてくるメールやFAXでフォロー。この番組、生放送だったのか。

NHK-BSでは、もともと「マンガ夜話」「アニメ夜話」という人気シリーズが不定期に放送されていて、そのロック版を目指したのだろう。しかし残念ながら、上記の3作品のほかは、2000年にスティーヴィー・ワンダーとベンチャーズを扱ったきり、途絶えてしまった。というか、「マンガ夜話」「アニメ夜話」もここ数年は放送がない。局の方針が変わったのかな。

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日テレでは毎朝「ZIP!」という情報番組を放送しているのだが、今日その中のエンタメコーナーで、ミューズのインタビューが放送。ワタシは録画しておき、帰宅後に観た。

インタビュアーは、モデルの栗原類。というか、この番組情報は栗原類のブログで知ったのだった。栗原類はネガティブなキャラクターでバラエティ番組を中心にひっぱりだこ状態だが、ニューヨークに住んでいたこともある帰国子女で、そして洋楽アーティストの通訳をしている母親の影響で洋楽を結構聴いているらしい。

インタビューは、先週のさいたまスーパーアリーナ公演2日間のどちらかに会場で行われたと思われる。ライヴ前のインタビューを試みるも、ライヴに集中したいとのことでいったんNGに。スタッフが再交渉した末、ドラムのドミニク(ドム)が応じてくれることになった。栗原は通訳を介さず直接英語でドムと会話。ロックとクラシックをどう融合させるかという音楽的な質問から、鉄拳に会った印象まで、いろいろ聞いていた(ドム曰く「KISSのドラマーかと」)。

そしてライヴ終演後、今度は母親ともども3人にアタック。汗だくで息を切らしている3人に突撃した。母親はかつてミューズの来日公演に帯同して通訳をしたことがあるそうで、ミューズの3人とは顔なじみ。一方の栗原類は、ミューズのライヴを観たのは今回が初めてだそうで、感激した旨を伝えていた。

結構グダグダなインタビューではあったが、栗原類は使えると思う。洋楽アーティストの地上波での露出は限られていて、だいたいCSかBSの放送局・番組がこれまでは担ってきたはずだ。的外れなことも寒いことも言わずきちんと音楽に向き合っている栗原がバーターになれば、今回のミューズのように地上波への登場頻度が高まるかもしれないのだ。

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今日の日テレ「スッキリ!!」にミューズが出演した。

昨日の夜日本に到着したそうで、日本のテレビ番組に出演するのはこれが初。テレビで生演奏するのも、まれとのことだった。狭いスタジオに機材がセッティングされ、『Follow Me』を披露。演奏・・・口パクだし弾いてないし、だが、これがご愛嬌か。マシューがかけていたサングラスには、アルバム『The Second Law』のジャケ写が浮かんでいた。

演奏の後は司会の加藤浩次やテリー伊藤らとのトークとなるのだが、この場に鉄拳も同席し、ミューズと引き合わせた。鉄拳といえばパラパラ動画『振り子』のBGMにミューズの曲を使い、これがYoutubeで300万回以上視聴され、ついにはミューズ側が公式PVとして認めたことが、数か月前に話題になった。今回演奏した曲『Follow Me』のPVにも鉄拳バージョンがある。そして鉄拳とミューズが直接会うのは、今回が初めてだった。

鉄拳はガチガチに緊張していて、何か質問は?とふられても「今後の活動の予定は?」という、真面目な質問になっていた。ただ、『振り子』の原画の一部をミューズに見せたり、『振り子』のミューズバージョンを書き下ろしていて、マシューにプレゼントしていた。

ミューズ来日に際し、鉄拳とミューズを引き合わせるというのは、どこかのテレビ局あるいは雑誌社が担うべき役割のひとつと、ワタシは思っていた。「スッキリ!!」は平日午前の情報番組ながら洋楽アーティストの露出が多く、去年の11月の祝日のときにはテイラー・スウィフトが出演した。今回も、アクションが早かったのはさすがだ。

来日公演は、明日11日からスタートする。

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大晦日に放送された紅白歌合戦。オンタイムで観ることをせず、録画しておいて今日やっと観た。

番組は4時間30分あり、はっきり言ってほぼ早送りにし、気になったところで通常再生にした。アフリカから中継したMISIA。貫禄の矢沢永吉(ギターが山本恭司だったようだ)。Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅ、ももクロといったデジタル系アイドル。曲提供している中田ヤスタカやヒャダインこと前山田は、ボロ儲けしているのだろうか。

そんな中、ワタシが特に注目したのが2組。まずは石川さゆりで、バックの能面をデザインしたのは「ジョジョの奇妙な冒険」の作者荒木飛呂彦だった(2人は親交があり、石川さゆりの最新アルバムのジャケットを荒木が手掛けている)。石川さゆりが髪にさしていたかんざしがスタンド「キラー・クイーン」だと事前にネットで知ったのだが、映像ではどアップになったところでようやく判別ができた。

もうひと組は、斉藤和義。曲はドラマの主題歌でヒットした『やさしくなりたい』だが、当の斉藤は金髪にしていて(中村達也とのManish Boysのツアーで2人とも金髪にしたと聞いていた)、そしてギターストラップに「NUKE IS OVER」の文字が。日本で政治的なメッセージを発するメジャーアーティストはほとんどおらず、そして忌野清志郎亡き今、国営放送の国民的番組でコレをやる斉藤和義は最もロックな人だ。尚、ギターのひとりはMy Little Lover/The Birthdayのフジイケンジだったらしい。

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先月、フジテレビで3夜連続計6時間で、ロックの歴史を紹介する番組「THE ROCK STORIES」が放送された。洋楽ロックの歴史を、映像を交えつつ、日本のアーティストたちが語るという構成になっていた。

第1夜が、エルヴィス・プレスリー、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ビーチ・ボーイズら。第2夜はボブ・ディラン、レッド・ツェッペリン、ブルース・スプリングスティーンなど。第3夜は、パンクから90年代オルタナティブまでとなっている。

日本のアーティストたちも、さまざまな顔ぶれが揃った。Charと仲井戸麗市、ミッキー・カーティスとムッシュかまやつ、ラヴ・サイケデリコと中村一義と曽我部恵一、奥田民生と吉井和哉と山崎まさよし、小室哲哉とアルフィー高見沢、小林武史と亀田誠治、エレカシ宮本、Zazen向井、横山健と10FEETの人とホルモンの人、くるりとOKAMOTO'S、The BirthdayチバとBawdiesの人、ギターウルフのセイジ、Dragon AshのKJと金子ノブアキ、などだ。

映像は、正直言って観たことのあるものが大半だった。強いて言うなら、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ジミー・ペイジ、ポール・ウェラーがこの番組のためにインタビューに応じてくれたのが嬉しかった。日本のアーティストたちの語りは、まあそれなり。チバが、ウィルコ・ジョンソンがいなければアベフトシはいなかったと言っていたのが印象的だった。

自分が好きなアーティストが取り上げられれば嬉しく、スルーされれば残念な気持ちになるのは、こうした企画には常につきまとう。グラムロックやプログレはほぼスルーだし、パンク以降のアーティストは詰め込みすぎもいいとこだ。パティ・スミスやジャニス・ジョップリンなどをとりあげてはいたが、女性ロッカーをもっと取り上げてくれてもよかったかなとも思う。

というわけで、ワタシにとっては1度観てしまえばOKな番組だが、地上波でこのような趣旨の番組が放送されたことについては嬉しく思っている。

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今日の午前0時過ぎ、WOWOWの15日間無料体験に申し込んだ。

狙いは、16日に生中継されるローリング・ストーンズのライヴだ。生中継されるということはいずれDVDとして発売される可能性が高い。がしかし、それは絶対ではなく、発売されない可能性だってある。迷ったが、無料体験に使えるB-CASカードはまだあったので、それを使うことにした。

B-CASカードの入ったレコーダーの電源を入れ、チャンネルをWOWOWに合わせておく。午前0時過ぎにネットから申し込みを行い、完了から10分ほどして確認した。もう視聴可能になっている。早い!公式には最短で15分後とうたわれているのに、15分かからずに観られるようになった。さすがWOWOW。スカパー!だと、深夜申し込みの場合早くても半日はかかる。

ストーンズの放送は16日だが、せっかくなので他の番組も録画。スカパー!には音楽専門チャンネルがいくつかあるが、ランキング形式でPVを流すことに執着しすぎているように思える。WOWOWでは、ワタシが申し込んだ期間ではソニック・ユースやルー・リードなどのライヴ映像が楽しめるほか、サマソニのアーティスト別ライヴも観られてありがたい。

映画もいくつか録画するつもりだし、リーガ・エスパニョーラもレアルとバルサの試合は観てみようかな。