おとといの浜田省吾横浜公演を経て、今更だが自分にとっての浜省ベストソングを改めて考えてみた。

5. ラストショー
初めて浜田省吾の存在を知った曲で、当時の自分や住んでいた街のことが、聴く度に懐かしさと共によみがえってくる。今回のツアーでは、アンコールのセンターステージで演奏。

4. モノクロームの虹
2001年のツアーの実質的なテーマ曲だったのではと思う、疾走感に溢れ反骨ロッカーとしての健在ぶりを思わせる、渾身の曲。今回のツアーでは、リストから外れている様子。

3. 愛の世代の前に
『悲しみは雪のように』のリバイバルヒットで注目されるようになったアルバム『愛の世代の前に』だが、ワタシにはこのタイトル曲の方がしっくりくる。今回のツアーでは、本編ラストを飾る曲だ。

2. 路地裏の少年
実は、ここ20年私的ベストワンに君臨していた曲だった。歌詞は地方から上京したときの自分にシンクロするし、また、この曲こそ浜田省吾のアーティストとしての原点だと思うからだ。しかし、今回のツアーではリストから外れている。残念。

1. J.BOY
『路地裏の少年』に成り代わり、私的ベストワンに踊り出た。理由は、もちろん先日の横浜アリーナ公演を体感したからだ。過去3度観に行ったツアーでももちろん聴いていたが、今回は別格だった。まず、イントロで曲にまつわるエピソードを浜田が語り、聴く側として曲の位置づけを再認識をさせられた。そして、バックドロップのスクリーンに映し出された、無数の日本人の顔。子供もいればお年寄りもいて、それが見事なまでに歌詞にシンクロしていた。まさに年齢や男女の別までもを超越した、全ての日本人を導く歌のように思えた。25年前に書かれた曲なのだが、3.11以降、曲が持つ意味が変わってしまったのだと思う。

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本編を『愛の世代の前に』で締め、アリーナの中央部を覆っていた黒い幕がはがされる。いよいよ、センターステージのお目見えだ。そして、ステージ向かって右から細い通路が伸びていて、バンドと浜田はココを通ってセンターステージに上がった。

ヘッドフォンマイクをつけ、『光と陰の季節』『I Am A Father』『ラストショー』などを歌う浜田。ステージ上を常にぐるぐると歩き、スタンド席でも臨場感を味わえる。今や恒例のウェーブや、客の年齢調査も実施。ワタシは、浜田のライヴは今回が4度目になるのだが、今回は過去3回からひとつ上の世代になってしまった(歳がバレるかな/笑)。

『ラストダンス』の後、浜田とピアノの人以外は正面ステージに戻り、2人での『家路』。途中からフル編成での演奏へとシフトし、ピアノの人と浜田も正面ステージに生還する。ここでファーストアンコールが終わったが、再び全員で姿を見せ、横一列になって挨拶。そして、オーラスは『日はまた昇る』だった。

現在、浜田省吾は58歳。ラヴソングやメッセージ性を帯びた曲に加え、近年は家族をテーマにした曲が目立つようになってきた。浜田自身も年輪を増やしていることの現れと思うが、にしても若いし、それだけでなく今だチャレンジを続けている。

この日、収録用のカメラが入っていた。来年には、DVDとしてリリースされるかな。

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浜田省吾@横浜アリーナ

結論から言えば、今回も素晴らしいライヴではあったが、ワタシ個人は中盤までは悶々としていた。新作なしなので新曲もなく、もちろんレア曲の披露もあり、浜田がはけてインスト演奏という、面白い試みもあることはあった。が、大きなインパクトにはならなかった。映像も結構駆使されたが、CGはクォリティが低く、安っぽい仕上がりだった。

がしかし、あの曲にヤラレた。演奏の前、浜田が長いMCを添えた。その曲を書いたのは、今から25年前で浜田が33歳のとき。当時日本はバブル絶頂期に向けて進んでいて、日本人としてのアイデンティティは何かというのを、浜田が自身にも日本人にも問いかけた曲だそうだ。その後、バブル崩壊、9.11同時多発テロ、リーマンショック、そして今年の3.11・・・。恐らくは日本が迎えた戦後最大の危機、だからこそ日本人が立ち上がり、そして乗り越え克服するときだと浜田は言い、歌い始めた。

『J.Boy』だ。

スクリーンには、老若男女の日本人の顔がランダムに流れた。安っぽいCG映像の何100倍も、説得力があった。この反則とも言える映像の使い方に、2002年のU2のスーパーボウルハーフタイムショウを思い出した。

そして、3.11に自分が目の当たりにしたものが、一瞬のうちに脳裏によみがえってきた。混乱する職場。完全ストップした電車。閉鎖された駅。車道がクルマで埋め尽くされたばかりか、歩道も人で埋まっていた。横浜の自宅に向けて歩き、途中運よくタクシーを拾えるも、ほとんど進まない。なかなかつながらない携帯をだましだまし使ってヨメさんと連絡をとり、それもバッテリー切れで連絡できなくなってしまった。午前2時に帰宅。とっくに寝ているはずのヨメさんは、起きて待っていてくれた。・・・もちろん、家屋を流され家族を亡くされた東北の人たちからすれば、取るに足らないことだろう。しかし、あの光景、あの出来事は、生涯忘れない。

このツアーは、浜田にとって歴代最大の22人のメンバー編成になっていた。ギターやベースなどのバンドを基本編成とし、ホーンセクション3人、バイオリン7人、ヴィオラとチェロ5人が、曲により加わった。そして『J.Boy』では、終盤全員が立ち上がって演奏を繰り広げ、まさにステージ全員の総力をひとつに結集したかのような圧倒的なパフォーマンスを見せた。ライヴでも何度も観ているし、CDでも数限りなく聴いてきた曲だが、この『J.Boy』は圧巻だった。

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洋楽アーティストの来日公演が少ないこともあってか、ライヴの予定があまりないこの頃だ。恐らく、今年のライヴ本数は例年より大きく減ることだろう。そんなワタシの次のライヴは、22日に横浜アリーナで行われる浜田省吾だ。

浜省が動くのは、約4年ぶりのこと。その4年前はホールツアーで、ワタシはNHKホールに足を運んでいた。今回はアリーナツアーで、そして日程はそのほとんどが土日と、サラリーマンに優しい配慮がされている。

浜省の立ち位置は、日本人アーティストとしては極めて特異だろう。テレビはおろか、ほとんどメディアに登場しない。オリジナルアルバムも、00年代は2枚リリースしただけ。こういうことが許されるというか、レーベルの理解を勝ち得ているというか、海外アーティストの大御所レベルの活動サイクルを、日本で実現しているのだ。

そして、ファンのディープ度もハンパではない。新作のリリースがなくとも、全国アリーナツアーが実現できてしまうのだから。コアなファン、何万人いや何十万人いることだろう。ワタシは、初めて観たのが2001年の代々木だったので、遅れてきたファンと自覚していた。しかし、あれからもう10年が経っていると思うと、感慨深い。

浜省のアルバムは、購入とレンタルを駆使することで、いちおうほとんどを持っている。その全てをiPodに突っ込み、ここ数週間聴き浸っている。愛奴のアルバムから始まり、オリジナルアルバムを経て、今週はベスト盤やコンピレーション盤を聴いている。ベストやコンピといえど、単なる曲の寄せ集めではなく、別バージョンだったりライヴ音源だったりと、なかなか侮れない。

というわけで、明日が楽しみだ。ちなみに、横浜アリーナでの公演は今夜も行われている。

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毎週金曜日の深夜に、テレビ朝日で「爆笑問題の検索ちゃん」というクイズ番組を放送している。爆笑問題の太田と小池栄子が司会をし、5人の芸人が回答者として雑学クイズに回答をするというものだ。深夜番組ということもあってか、単なるクイズ番組というよりは、出題と回答の合間に繰り広げられる出演者たちの暴走気味のトークも売りのひとつになっている。

ワタシの場合、番組を録画してだいたい土曜日の午前中に観ることが多い。さて今回だが、「20-30代の女性が失恋した時に聞くアーティスト」という問題があった。女性向けポータルサイトがアンケートを取ったところ、1位ドリカム、2位中島みゆき、3位プリンセスプリンセスとあり、ここまではうなずける顔ぶれだが、4位には「意外な男性アーティスト」がランクインしており、この4位を当てるのが問題になった。回答者からは、松山千春や長渕剛、槇原敬之などの名前が挙がった。

そして正解は・・・

浜田省吾だった。

正解者はナシ。そして、これにはワタシもびっくりした。

ワタシは何度か浜省のライヴに足を運んでいるが、客の年齢層ははっきり言って低くはない。ライヴ中には、浜田とオーディエンスとのコミュニケーションのひとつとして、オーディエンスの年齢層を浜田が聴くというコーナーがあるのだが、圧倒的に多いのは30代40代であり、今年行ったライヴでは最も多かったのは40代だった。もちろんそれ以下の年代の方も、それ以上の年代の方もいる。しかし、今回の出題「20-30代の女性」となったときに、しかも男性アーティストのトップにして総合4位にランクインするとは、到底考えられなかったのだ。

現在の浜田は、年齢が50代になっていることもあってか、家族や父親をテーマにした曲が少なくない。がしかし、80年代の頃は多くのラヴソングを生み出していて、それは多くの男性ファンにだけでなく、同じくらい多くの女性ファンに対しても届いていて、そして愛され続けているということなのだろう。実際、ほとんどテレビというメディアを利用していないにもかかわらず、アルバムがリリースされればチャートのトップにランクインし、ライヴのチケットが発売されれば即完売して入手困難と化す。この国には、浜田のコアなファンが数100万人はいるのでは、という気にさえさせられる。正解を聞いたときは確かにびっくりしたのだが、頭を整理して考えれば納得できるのと、そして嬉しい気持ちでいっぱいだ。

2007年6月16日/NHKホールレポート
2005年9月10日/横浜アリーナレポート
2001年11月25日/代々木競技場レポート
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よもやのトリプルアンコールを含む、3時間のステージ!キャリア30周年を迎えてなお挑戦する、浜省の姿勢に感動!
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3500円とちと値がはるパンフレットは、30年のキャリアを総括した超豪華版!!
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陽が照って暑いっす。
ワタシの次のライヴは、今週末の浜田省吾だ。浜省は昨年秋から断続的にホールツアーを行っている。浜省のライヴのチケットを取るのはアリーナでも至難で、それがホールとなると争奪戦は更に熾烈を極めていた。ワタシは先行予約で取れていて、幸運を噛み締めている。

今回のツアー、スタッフがブログを立ち上げていて記事を逐次upしている。もちろんライヴの内容そのものは伏せていて、開場前のステージ内外の様子とか、楽屋の中とか、各地で観光する浜省とスタッフとか、言わばツアーの裏側が垣間見ることができる。先週は東北をツアーしていて、ワタシの故郷である秋田でも公演が行われていた。会場は秋田県民会館。ワタシも小中学生のときに、課外授業で何度か入っているところだった。ココは千秋公園に隣接していて、スタッフが公園内の様子を捉えてupしていた。そして県民会館は、実はツアースタッフにとっては「鬼門」の会場なのだそうだ。ステージのサイズが他会場よりも小さく、設営するのに手間取ったとのことだ。

全国各地を回っていたツアーだが、東京公演はやっと実現することになる。ワタシは過去に2回この人のライヴを観ているが、会場はいずれもアリーナだった。ホールで観るのは初めてで、とても楽しみにしている。

Shogo Hamada ツアーオフィシャルブログ
http://ontheroad.ap.teacup.com/shogo/

浜田省吾のライヴを観に行って来た(レポートは別途)。

会場は横浜アリーナ。ワタシの自宅からは比較的近距離で、アクセスのよいところだ。電車で行ってもよかったのだが、結局クルマで出かけた。開演1時間くらい前に現地に着いたのだが、付近の駐車場は軒並み満車状態。あらら。浜省ファンの年齢層が高いことを意識してはいたのだが、ちょっと考えが甘かったか・・・。それでも、なんとか会場付近の駐車場に停めることができた。

会場の外にも、ファンがたくさんあふれている。既に購入したTシャツを着ているカップルもいれば、暑いのに革ジャンを着ている中年グループもいた。親子連れも、決して珍しくはない。笑ったのは、アコースティックギターを手に『光と影の季節』を歌っていた浜省もどきの人。3、4人くらいの人が見ていたのだが、この人たちは友人だったのか、それとも興味を持って見ていたのだろうか。そんな人間ウォッチングをしつつ、物販でパンフレットを購入していざ入場。

少しだけネタバレすると、アンコールでは「恒例」のファンの年齢層チェックというのがある。10歳以下から始まって、20代、30代、40代、50代、60代以上と浜田が聞いていき、ファンがそれに応えて拍手をするというものだ。最も多かったのは30代、次いで40代で、これは順当だろうが、20代が少なかったのは意外だった。男女比は恐らく半々くらい。女性ひとりで来ている人も少なくなかった様子。ワタシの隣にいたご夫婦は、奥さんが熱烈なファンっぽく、旦那さんの方が付き合わされて来ているような感じに見えた。

そんな浜田省吾は、現在52歳。それで2部構成プラス2度のアンコールで、計3時間半にも渡るライヴをやってのけるのだから、恐れ入る。