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シッコ(2007) 


マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画「シッコ(Sicko)」を観た。タイトルは「狂人」「変人」を指すスラングだそうだが、テーマはアメリカの医療制度である。

日本には国民皆保険制度があるが、アメリカにはそれがない。よって民間の保険に加入するのがベストとされているが、まず保険に加入できない人が約5,000万人いる。そして加入している2億5,000万人においても、実際には高額の保険料を払っているにもかかわらず、条件が厳しくて結局保険が下りないケースが多いとのこと。民間の保険を扱っているのはすなわち営利企業であり、また医者の側も保険適用を拒否することが自らの評価向上につながっているそうだ。

では他国はどうなっているのか?ということになり、カナダ、イギリス、フランスの医療制度が紹介される。なんと、いずれも医療費は無料。そして医者の生計も、アメリカの医師とほとんど同等だった。イギリスの病院には会計の窓口があったが、それは患者が医療費を支払うためでなく、病院側が患者に交通費を還付するための窓口だった。

終盤、更に局面はシリアスになってくる。911テロの際にボランティアとして救助活動にあたり、そのときの後遺症に悩まされつつも保険を受けられない人たちを連れ、キューバの米軍基地に出向く。そこでは囚われているテロリストたちが無料で治療を受けているのだが、彼らと同等の治療を連れて来た人たちにも受けさせてほしいと訴えるのだ。その後キューバデの医療制度を取材し、ムーアに連れられてきた人たちは、晴れて治療も投薬も無料で受けることができた。

アメリカの医療制度の悪いところばかりをクローズアップし、他国のいいところばかりをクローズアップしている、というように取れなくもない。がしかし、911テロで英雄扱いされていたはずの人々が自国で治療を受けられず(911用の保険制度はあるが、やはり審査が厳しくてなかなか受けられない)、それがキューバで受けられて医師や看護師に涙ながらに感謝しているのを見せられると、ムーアは敢えてこのようなアプローチをとっているのだと思う。

大多数のジャーナリストは批評と批判のみに終始していて、ではどうすればいいのか?自分ならこうする、といった提示をしない(できない)。しかしムーアは、実際に行動しひとつの方法を示すことで、一歩も二歩も踏み込んでいると言える(「ボウリング・フォー・コロンバイン」でも、少年たちを連れてスーパーマーケットに行き、銃の販売をやめさせることに成功している)。

今年2月、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが来日していたのだが、その後にトム・モレロのソロプロジェクトであるナイトウォッチマンの公演もあった。トムがオーラスの曲に選んだのは、この映画に提供した『I'm Alone Without You』だった。ムーアはレイジのPVも撮影したことがあり、メンバーとは旧知の仲と思われる。表現の方法こそ違えど、レイジもムーアも、目指す先はきっと同じなのだろう。

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The Nightwatvhman

トム・モレロの背中にボブ・ディランを見た。

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Rage Against The Machine

そして帰宅。

年も年なので(笑)、当初は後方でのんびり観るつもりだった。しかしワタシが手にしていたチケットの整理番号は、なんと10番台だったのだ。会場に着いてからもどうするか迷っていたのだが、気がつけば入場直後にはダッシュしていて、ステージ向かって左側の最前列をゲットしていた。

ライヴの詳細は別途レポートにするが、とにかく凄まじかった。見た目的にはザック以外はほとんど変わっておらず、そしてパフォーマンスもバンドのコンビネーションも完璧だった。レイジが再結成したというより、時代がレイジを呼び寄せたのだと感じた。

最後、もしココを見ている人で明日のレイジに行く人、ラウドなバンドのライヴのスタンディングに慣れていない人へ。前の方に行きたければ、それ相当の覚悟をした方がいい。終始周囲から押され、時には頭上にダイブする人もいて、かなりのタフさを強いられる。隣の人の肘が顔面に当たることもあるし、当然ながら汗だくになる。今夜のライヴでは、始まった直後に何人もの人がセキュリティーに引っ張り出されていて(特に女性)、ライヴ中も具合が悪くなる人が後を絶たなかった。決してムリはせず、自分のペースを守って楽しむことができれば、極上のひとときを味わえるはずだ。

【追記】
Rage Against The Machine | 2008年2月9日 幕張メッセレポート

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物販の様子。
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約1時間並んでグッズ購入。
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幕張に到着!今物販に並んでマス。
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが来日公演中だが、ギタリストのトム・モレロのソロ・プロジェクトであるナイトウォッチマンもレイジ終了後に公演を行う。

ファンの立場としては、楽しみが倍になったような気持ちだ。例えばレッチリのギタリストであるジョン・フルシアンテもソロアルバムを多数リリースしているが、ジョンの場合はレッチリのときはレッチリにどっぷりだそうで、並行してソロツアーはまずありえないそうだ。そして会場はなんとクアトロで、トム・モレロをクアトロで観られるというのもなんともぜいたくな気がする。

アルバム『One Man Revolution』を何度か聴いているが、ラウドでもヘヴィーでもない音はレイジとは真逆で、アコースティックギターを主体にした地味な音作りだ。その分トムのヴォーカルに自然と耳が行き、この人の怒りと戦いの灯が今なお燃えさかっているのが伺える。そしてこの音なら、大きめの会場よりもクアトロクラスのライヴハウスの方がふさわしいという気にもさせられる。

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再結成及びコーチェラ出演が突如発表されたのは、だいたい去年の今頃だったと思う。それから約1年が経ち、ついに再結成レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが日本にやってくる。公演は7日からスタートし、ワタシは9日の幕張公演に行く予定だ。

再結成がアナウンスされたときは、コーチェラ1回きりで終わるはずがないと思った。実際その後もいくつかのフェスに参戦。年が変わってからはオーストラリアの野外フェスであるビッグ・デイ・アウトに出演していて、それを経て日本に来るという具合だ。ワタシはなぜか情報を積極的に入手しておらず、セットリストがどうなっているとか、演奏のキレ味とか、そういった認識をほとんど持たないままライヴに臨むことになりそうだ。認識できているのは、ザック・デ・ラ・ロッチャのヘアスタイルがかつてはドレッドだったのが今はアフロになっていることくらいだ(笑)。

バンドが解散したのが2000年の秋頃だから、約7年ぶりの復活ということになる。ワタシは幸いにして、今や伝説として語り継がれている1997年のフジロックのときから全ての来日公演に足を運んでいる。のだが、もしかすると今度の公演には、レイジのすごさだけはCDや噂話で聞き知ってはいるものの、実際にレイジを観るのは初めて、という若いロックファンも少なくないのかもしれない。それはそれで、バンドとオーディエンスとの間に新たなケミストリーが生まれるかもしれないという期待があり、楽しみにしている。

Rage Against The Machineページ

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NHK教育テレビで放送されている「知るを楽しむ 私のこだわり人物伝」という番組があって、先月はチェ・ゲバラを特集していた。

アルゼンチンに生まれ、医学生時代に南米を放浪。卒業後グアテマラに渡るが、時の政権が崩壊したことに失望してメキシコに行き、そこで亡命していたフィデル・カストロらと出会う。やがてカストロと共にキューバに渡り、当初は軍医として革命に参加。しかし、やがて自らも革命の指導者となり、キューバ革命の達成に貢献。その後、政治家としてキューバ国家の確立に奔走するも、キューバはアメリカと対立する立場からソ連に接近。しかしゲバラはソ連をも大国主義とみなして批判的な立場を取り、結局キューバを離れ、新たに革命家としてコンゴに渡り、最後は南米ボリビアにて逮捕〜処刑され、39年の短い生涯を終える。

番組では、戸井十月という作家がナビゲーターを務め、ゲバラの生涯を追っている。ゲバラがバイクで放浪の旅をしたように、この人も50歳を過ぎてもバイクで海外を旅行するという人で、カストロにも謁見したことがあるそうだ。そして、ナレーションは浅野忠信が務めていた。

ワタシはゲバラのことをほとんど知らず、今回この番組を観たことで初めてその人となりや生きざまを知った。では、なぜこの番組を観ようと思ったのかというと、それはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが敬愛する人物としてゲバラの名を挙げ、Tシャツやステッカーなどのグッズ、更にはステージセットのバックドロップにもにゲバラの肖像画を用いていたからである。また、医学生時代の放浪旅行の模様は「モーターサイクル・ダイアリーズ」という映画にもなっているそうなので、コチラも機会を見つけて観てみたいと思う。

NHK教育テレビ「知るを楽しむ 私のこだわり人物伝」のHP



渋谷に行く用事があり、CDショップに立ち寄ってみるとロッキンオンが早売りされていたので早速購入。そして気になるレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの来日情報だが、こないだのフーのときのような思わせぶりな書き方をちょろっとしているのではなく、かなり踏み込んだ書き方になっている。

「character of the month」という巻頭のコーナーがあって、そこの右ページに記事、左ページに写真(恐らく今年のライヴの模様)が掲載されている。正式発表ではないとしながらも、下記の情報が明らかになった。

・オーストラリアのフェス「ビッグ・デイ・アウト」を経由して2月上旬に来日
・今後の情報は「smash-jpn.com」に随時掲載される→つまり招聘元はスマッシュ。
・公演地は東京と大阪
・東京の会場は幕張メッセ

とあり、ザック・デ・ラ・ロッチャのソロアルバムの話題にシフトしている。なるほど。後は、正式発表を待つのみだ。