今年2014年の20年前は、1994年。当時はそんな実感はなかったが、今振り返ってみると、ターニングポイントになった年になっている。

F-1では、ブラジル人ドライバーのアイルトン・セナがサンマリノ・グランプリの決勝で事故死。セナの死を悼むと共に、レースの安全面を強化することから、以降多くのサーキットで、アイルトン・セナ・コーナーやアイルトン・セナ・シケインが作られた。ロック界では、ニルヴァーナのカート・コバーンが自殺し、バンドは必然的に解散。一方でベックの『Loser』がチャートインし、イギリスのマンチェスターでオアシスがデビューした。

スポーツ総合誌Numberでは、セナ追悼特集号が組まれた(これから読む)。ニルヴァーナは、デビューから25年という基準に達し、最短でロックの殿堂入りを果たした。カート没後20年とも相俟って、ニルヴァーナやカートに関連したニュースは少なくない。ベックは、脊椎損傷を手術で克服し、6年ぶりとなる新譜『Morning Phase』をリリース。オアシスは2009年に解散したものの、デビューアルバム『Definitely Maybe』の20周年記念盤リリースで沸き立っている。

10年後の2024年にも、セナとカートの死は語られていそうだ。10年前の2004年がそうだったように。

JUGEMテーマ:音楽



ニューヨークで行われた「12-12-12:Concert For Sandy Relief」におけるポール・マッカートニーのライヴにおいて、デイヴ・グロールとクリス・ノヴォゼリック、パット・スメアと共演。つまり、ポールがカート・コバーン役を担う格好でのニルヴァーナ再現に。曲は新曲『Cut Me Some Slack』で、グランジ色とポール節のメロディーラインが相俟ったような感じ。

JUGEMテーマ:音楽



一週間前に発表されていたが、フー・ファイターズの来日公演がデイヴ・グロール体調不良のため中止になった。

もし公演が予定通り行われていれば、今夜のSHIBUYA-AXが初日のはずだった。もともとの予定は、東京圏は横浜アリーナ、仙台・名古屋・大阪はライヴハウスで、横アリ以外は完売していた。そこへきて東京でもSHIBUYA-AXでの追加公演が発表され、チケット争奪戦は熾烈を極めた。

ワタシは横アリはスルーしAXの公演はトライしたが、あえなく敗退。チケットはネットオークションにも多数出回り、プロモーターが会員チケットの出品を取り締まる動きもあった。一方で、業界人・芸能人にチケットがまわったという噂も出ていた。フーファイ狂想曲は、思わぬ形で幕引きがされてしまった。

もちろんデイヴの体調は心配で、回復を願っている。そしてもうひとつ願うのは、中止のリベンジとなる再来日公演だ。

JUGEMテーマ:音楽

Classic Albums : Nevermind

ロックの名盤アルバムが如何にして作られたかを検証する、「クラシック・アルバムズ」シリーズ。ワタシの感覚では、リリースされたのはついこないだのような気もするのだが、1991年のニルヴァーナ『Nevermind』もこの中に加えられている。


カート・コバーンの出身地ワシントン州アバディーンの様子を紹介するところから始まり、ニルヴァーナ結成、ドラマー交代など、まずはバンドの成り立ちから『Bleach』期までをおさらい。そして、『Nevermind』制作に実際に携わった人や関係者のインタビューにより、アルバムができあがるまでが語られる。インタビューに応えていたのは、クリス・ノヴォゼリック(か、髪が・・・)とデイヴ・グロール、プロデューサーのブッチ・ヴィグ、サブポップレーベルの人、ソニック・ユースのサーストン・ムーア、ローリング・ストーン誌のライターなど。


ライヴ映像は、既出のものをつなぎ合わせていて、蔵出しものはほとんどない。また、バンド結成話や『Nevermind』後の大ブレイクも、既に知っている話ばかりだ。話題が、結局『Smells Like Teens Spirit』に集中してしまったのも残念。では、どこが見どころかというと、ブッチ・ヴィグによる細かい解説だろう。カートのギター、クリスのベース、デイヴのドラム、を、ミキシングルームにて分解しながらコメントしていて、『トム・ダウド/いとしのレイラをミックスした男』を思い起こさせる。


JUGEMテーマ:音楽
いつだったかにMTVで放送されていた『Storytellers』のフー・ファイターズ出演の回を録画していたのを観た(この番組ってVH1じゃなかったっけ?)。

デイヴ・グロールがバンドとしての歩みや曲に込めた想い、エピソードなどを語りながら演奏する。会場は狭いスタジオで、客は100人くらいだろうか。ファーストアルバムはデモテープのノリで作ったと言って始めた、『This Is A Call』。初めて作ったPVがメントスのCM風で、ライウ゛ではメントスがステージに投げ込まれたという、『Big Me』。この収録はベスト盤リリースの時期ということもあり、新曲『Wheels』も披露した。

このバンドのファンなら、また『Skins And Bones』を観た人であれば、デイヴが優れたストーリーテラーであることは既に承知と思う。ここでももちろんそうだが、極めつけはラストだろう。ボブ・ディランのオープニングアクトとして一緒にツアーを回り、あるときディランに呼び出されたデイヴはよくない方に想像したそうだ。しかしディランは、フーファイの曲で気に入ったのがあるから教えてくれないかと、デイヴに話した。そう言って始めた曲が『Everlong』だった。ディランに直接教えろと言われるなんて、ミュージシャンにとって、これ以上の賛辞などあるだろうか。

デイヴは去年から今年にかけては、ゼム・クルックド・ヴァルチャーズのドラマーとして活動し、フジロックで来日も果たしている。これが落ち着けば、次はフーファイの活動再開かな。

JUGEMテーマ:音楽
Nirvana『Live At Reading(DVD)』


去年11月に発売された、92年レディングフェスでのニルヴァーナのライヴ。CDでもDVDでもリリースされ、ワタシは即購入。CDの方は割と早くに聴いていたのだが、DVDにはなかなか手がつかず、先日やっと観た。


カート・コバーンがパジャマ姿で車椅子で登場。これはフェイクだが、この後始まった演奏は装飾も演出もない、シンプルなスタイルでのものだ(何曲かでローディーらしき兄ちゃんがステージ上で踊ってはいたが)。立ち位置は、カートがステージ向かって右、クリス・ノヴォゼリックが左、そして2人の中間後方にデイヴ・グロールという具合。長身のクリスと小柄なカートのコントラスト、そしてやたらだだっ広く見えるステージと、詰めかけた大勢のオーディエンス。巨大野外でのニルヴァーナは果たしてどうよ?という不安がよぎったものの、しかしそれはものの数分で打ち消されることに。


時期的には『Nevermind』と『In Utero』との間になり、お馴染みの曲がこれでもかとばかりに演奏され、当時は未発表曲だった『In Utero』からの曲もいくつか披露されている。しかし、決して張り詰めた空気が漂うのではなく、カートが、妻コートニー・ラヴへの批判に心を痛め、オーディエンスに「コートニー、アイ、ラヴ、ユー」と言わせたり、クリスにジョークを言うのを頼んだり、と、力を抜いたところも感じられる。カメラがカートをフォローしまくるのは致し方ないが、たまに確認できるドラムセットの中のデイヴを観るとき、この人の現在のフー・ファイターズでの活躍ぶりが頭に浮かび、感慨深いものがある。


『Live! Tonight! Sold Out!』は複数の公演をごちゃまぜにした言わば企画モノで、ひとつの公演まるまるというのはこれが初(そして恐らく最後)で、ニルヴァーナのライヴを擬似体験できるうってつけの映像と言える。完璧なライヴとは少し違うが、ファンならずとも1度は観ておくべき映像ではないだろうか。


JUGEMテーマ:音楽
Foo Fighters『Live at Wembley Stadium』

フー・ファイターズが2008年6月にロンドンのウェンブリースタジアムで行ったライヴを観た。8万6000人のオーディエンスが集まったとのことだ。


時期的には、この2ヶ月前に来日公演を行っている。東京は幕張メッセのオールスタンディングで、ワタシも足を運んでいる。セットリストはほぼ同じで、サポートメンバーを含めた『The Pretender』に始まり、その後はフーファイの4人に戻って近年の作品からの曲を中心に演奏。『Break Out』は当然のこと大合唱となり、『Stacked Actors』ではテイラー・ホーキンスのドラムソロを挟んだ。デイヴ・グロールは、ステージからフロアに突き出した花道に何度も行き、そこでまたオーディエンスとの一体感が生まれた。


中盤はアコースティックセットに。キーボードのラミ・ジャフェ(ウォールフラワーズ)、バイオリンの女性、トライアングルの人などがサポートで、各メンバーのソロも。そして最も歓声が上がったのが、ニルヴァーナ時代からの盟友パット・スメアだった。円形のステージは、このときゆっくりと回っていた。


エレクトリックに戻り、本編は『All My Life』で終了。そしてアンコールこそ、このDVDが永遠に観られ語られるアイテムになる、決定的な瞬間だ。デイヴがこの瞬間のために半年かけたと言い、そこで姿を見せたのはジミー・ペイジとジョン・ポール・ジョーンズ!デイヴがドラムセットに収まり、テイラーがヴォーカルで『Rock And Roll』だ。続いてはデイヴとテイラーがチェンジしての『Ramble On』。最近のジョン・ポール・ジョーンズのインタビューによると、このときのデイヴは緊張しまくっていたとのことだ。ex-ツェッペリンの2人が去り、フーファイ4人にてオーラスはアンセム『Best Of You』だった。


フー・ファイターズはこの後活動を休止し、ベストアルバムをリリースしている。思うに、音楽的にも肉体的にもバンドはピークに達し、区切りがついてしまったのだろう。そのピークを捉えたのが、この映像なのだ。


JUGEMテーマ:音楽
All Apologies(2005) 


ニルヴァーナ、というよりカート・コバーンの半生を綴ったドキュメンタリー映像『All Apologies』を観た。

収録時間は約60分だが、前半30分はニルヴァーナの活動に、後半はカートの死に、それぞれスポットを当てている。構成は当事者や関係者によるコメントを軸とし、合間にニルヴァーナのライヴ映像を添えている。コメントを発するのはNMEやローリングストーンなどの記者、DJといったのが周辺にいる人たち。では当事者とは、カートその人であり、クリス・ノヴォゼリックであり、デイヴ・グロールであり、『Breach』のプロデューサーであり、初代ドラマーだったチャド・チャニングだ。

デイヴ・グロールのコメントはわずかしかなく、またチャド脱退〜デイヴ加入の経過にも触れられていない。その代わり、チャドが雄弁にニルヴァーナやカートを語る場面がやたらと多く、その意味で貴重な映像と言えるかもしれない。ライヴシーンも観たことのないものが多く、特にラストライヴとなった94年3月のドイツ公演が収録されているのはこれまた貴重。ただし、曲の完奏は全くなく、断片的になっているのが残念。

そのライヴのシーンだが、演奏そのものよりもステージ上での暴れっぷりを捉えたものの方が多く、カートとクリスがギターとベースをぶつけて壊したり、カートがドラムセットに突っ込んだり、と、やりたい放題。そしてカートが死にニルヴァーナが消滅してもう10年以上が経つが、ニルヴァーナが残した音楽は永遠不滅である。

JUGEMテーマ:音楽


『ラストデイズ』(2005) 


ガス・ヴァン・サント監督作品「ラストデイズ」を観た。

リハビリ施設を抜け出した、ロックアーティストのブレイク。川に入り、森を彷徨い、やがてある邸宅にたどり着く。そこはブレイクの自宅であり、中にはブレイクの取り巻きが居ついていた。自宅には宗教の勧誘や電話帳広告のセールスマンなどが出入りしては勝手にしゃべり倒しては帰って行き、取り巻きたちも好き勝手やっている。そして2日後の朝、ショットガンを手に倒れているブレイクの姿が、通りかかった電気技師によって発見された。

既によく知られている通り、この作品はニルヴァーナのカート・コバーンの最期を元に想像で描いたフィクションである。そしてガス・ヴァン・サントと言えば、コロンバインの銃撃事件をやはり想像で描いた「エレファント」がまず頭に浮かぶ。平穏な日常。それが何の前触れもなく、突如として非日常の事件へと至ってしまうという独特の空気感は両作品に共通していて、また同じシーンを別の角度から捉え直すというアプローチも、やはり共通している。

序盤はとにかく退屈で、観ていてかなり厳しいものがあるなと思っていたのだが、いつのまにか引き込まれてしまう魔力のようなものを、この作品は持っている。ブレイクはカートのようでもあり、全く違う人物でもありという、かなり微妙で繊細なキャラクターだ。カートは左利きだったのだが、ブレイクはペンを持つ手こそ左だが、ギターの弦を爪弾くのは右手だった。

劇中でヴェルヴェット・アンダーグラウンドの『Venus In Furs』をレコードでかける場面があり、重苦しい作品のカラーを象徴しているようだった。またキム・ゴードンがレコード会社の人の役として出演しているのだが、ブレイクに話しかける場面はカートに話しかけているようでもあって、観ていて切なくなった。

JUGEMテーマ:映画
そして帰宅。

あれやこれやと書きたいことはいろいろあるのだが、それは別途レポートに書くとして、ココでは情報関係を。

サポート
パット・スメア:ギター
ラミ・ジャフェ:ピアノ
ドリュー・ヘスター:パーカッション
ジェシー・グリーン:バイオリン&チェロ

セットリスト
1.Let It Die
2.The Pretender *
3.Times Like These
4.Breakout
MC(今日は2時間やるぜ!)
5.Learn To Fly
6.Cheer Up Boys
7.This Is A Call
8.Stacked Actors
アコースティックセット
9.Skin And Bones *
10.Marigold *
11.My Hero *
・メンバー紹介
・ジェシーとデイヴの即興演奏
・ドリューのトライアングルによるソロ
12.Cold Day In The Sun *
13.But Honestly *
14.Everlong
通常セットに戻る
15.Monkey Wrench
16.All My Life
アンコール
17.Big Me **
18.Load To Ruin ***
19.Best Of You

*8人編成
**ドリュー&ジェシー追加
***パット&ラミ追加

演奏:約2時間(前座バンドは約45分、セットチェンジ約20分)
花道あり。ワタシは花道の先端がよく見えるポジションに陣取って楽しんだ。

ロックTシャツブログには、今日買ったTシャツを掲載。

JUGEMテーマ:音楽