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WOWOWで録画しておいた映画「エレファント」を観た。あのコロラド州のコロンバイン高校で起こった、銃乱射事件に題材を得た作品だ。

舞台は高校。アル中の父を助手席に乗せて登校する少年、運動場でアメフトに興じている少年、写真に凝っている少年、食堂で食事する3人組の少女、廊下で立ち話をしている少女たち、体育の授業を終え図書室に手伝いに向かう少女・・・。誰が主人公というわけでもなく、少年少女たちの平穏な日常をカメラは淡々と追う。そんな中に通販でライフルを手にした少年2人がいて、彼らは迷彩服に身を包み、ライフルや散弾銃を手にして高校に乗り込んで行き、そして惨劇が起こる。BGMもなく乾いた空気感が漂い、どこか一歩引いた視点が画面を支配している。先ほどまでその動向が追いかけられていた人たちが次々に倒れていく中、突然エンドロールが流れ始める。無自覚ながらいつのまにか追い詰められていく少年少女たち、そして追い詰めていく少年もまた、何かに追い詰められていたのか。

内容的には後味のよくない作品。ではあるが、同じ場面をその登場人物ごとのアングルで捉え直しているカメラワークや、出演している少年少女たちがプロの演者ではなくオーディションで選ばれていて、またセリフもほとんどがアドリブだったという情報を知ると、その作り方、描き方は優れていると思う。

映画「エレファント」のHP
http://www.elephant-movie.com/
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