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ロスト・イン・トランスレーション(2003)

サントリーのCM撮影で来日した、俳優ボブ・ハリス。仕事では通訳がいるものの、自分で動こうとしたときに、英語が通じない中で孤独感を感じる。一方、フォトグラファーの夫の仕事についてきたシャーロットも、夫が仕事でいない間に同じように孤独感を感じていた。2人は同じホテルに泊まっていて、エレベーターやラウンジなどで顔を合わせるうちにお互いに似た境遇であることを認識するようになり、共に夜の街に繰り出すようになる。

ボブをビル・マーレイ、シャーロットをスカーレット・ヨハンソンが演じ、監督はソフィア・コッポラ。コッポラといえば、それまでは「ゴッドファーザー掘廚任梁膾役者ぶりが強く印象にあったのが、この作品の内容の素晴らしさからいくつかの映画賞を受賞したことにより、一躍新進気鋭の映画監督として躍り出た感がある。舞台は主に東京で(一部京都)、ボブとシャーロットが泊まっているホテルは、西新宿のハイアットリージェンシーだ。CM監督としてダイヤモンドユカイが、ボブが出演したテレビ番組のMCでマシュー南が、出演している。

東京が舞台になっているというのは、皮肉られている気もするし光栄な気もする。まず前者だが、ボブを迎える日本人が必要以上に深々と頭を下げたり、日本人はRとLをうまく発音しないとシャーロットに言われたりで、東京が国際都市でありながら英語圏ではないという点を突かれている。そして後者だが、古き良き建物と近代的な建物とが共存した東京は、外国人からすれば不思議な都市に見え、また英語圏でないことからボブとシャーロットは孤独感を感じ、ストーリーを成り立たせているように思える。

ビル・マーレイは「ブロークン・フラワーズ」でのくたびれた老人のイメージが強かったのだが、実は長身で、そしてここではなかなかダンディーな役柄だ。一方のスカーレット・ヨハンソンは、このとき若干19歳。しかし、初々しさというよりは地に足のついたようなしっかりとした演技をしている。BGMにはマイブラやジザメリなどがかかり、エンディングクレジットではなんとはっぴぃえんどの曲も。こうした音楽のセンスのよさも、コッポラ映画の持ち味のひとつになっている。

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