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東京事変@日本武道館

周囲の異常なまでの熱狂ぶりをよそに、過剰な期待も終焉の寂しさも抱くことなく会場入りした。ワタシ個人にとっての事変ベスト、おととし5月の国際フォーラム公演を超えることはないだろうと思っていた。

結論。その国際フォーラム公演にも比肩する、素晴らしいライヴだった。

客電が落ち、椎名林檎が後方から登場して『生きる』を歌い出した瞬間、場内は別世界へと飛び立った。この日ここに集まった、オーディエンスの歓声のヴォリュームはハンパなくすごかった。続く『新しい文明開花』では紙吹雪や「お札」が舞い、ここで早くもショウはピークに達した。

選曲は、『スポーツ』『大発見』そしてラストアルバム『color bars』からが中心になっていた。ステージは、曲によりオーケストラ(指揮斎藤ネコ)や4人の女性ダンサーが動員され、音数も音圧も視覚も申し分のない出来だった。曲によっては大胆なアレンジが施され、思わずニヤリとしてしまった。

『color bars』からの伊澤ヴォーカル『怪ホラーダスト』、刃田ヴォーカル『ほんとのところ』は、これまでの事変とはカラーが異なり、観ていて新鮮だった。伊澤は曲に合わせたかのようにV系のような衣装で、刃田もギターをしょってはしゃぐように歌っていた。これらの曲のとき、ピアノやドラムをこなしていたのは椎名林檎だった。新鮮。

衣装替えも頻繁にあった。初回は5人とも派手め、2回目は林檎アフロ、3回目は赤基調、4回目は世界地図をプリントした明るいブルーだ。ステージは、上部にスクリーン、バックにもスクリーンがあるのだが、左右にオープンになるとオーケストラがお目見えするという具合。前方は左右に花道が伸びていた。

『御祭騒ぎ』から後半戦のギアが入った感じになり、『電波通信』の林檎のヴォーカルにかけられたエフェクトはライヴ映えしていた。MCは全くないかと思われたが、ツアー名をいじって「ボンボヤッてる〜!?」といった小ネタもあった。

本編ラストを『空が鳴っている』で締め、アンコールではメンバーはボンボヤージュよろしくボーダー柄の水夫のような衣装姿に。『丸ノ内サディスティック』で林檎は左右の花道の先にまで足を伸ばし、1階席の客何人かとハイタッチ。栗山千明に提供した『青春の瞬き』は、当然ながら何の違和感もなく聴くことができた(本編では『おいしい季節』も)。

ダブルアンコールで、伊澤があと1曲で終わり、でも音楽はみんなの中で生き続ける、といったようなことを言い、そしてオーラス『透明人間』へ。最後という湿っぽさはなく、明るく締めくくりたかったのだろう。メンバーが掃けた後、上部スクリーンにエンドロール、バックドロップにレコーディング風景やこれまでの宣材写真等が流れた。

武道館の1階南席は関係者や芸能人の席に割り当てられるのだが、ワタシが見た限りで広末涼子、栗山千明、笑福亭鶴瓶がいた。またこの公演は、全国の映画館でも生中継されていた。カメラの台数もやたらと多かったので、まず間違いなくDVD化されることでしょう。

おつかれさまでした。

ありがとう。

そして、またいつか。

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