Manic Street Preachers@210120518

昨年リリースしたベスト盤『National Treasures』にリンクする、2夜連続公演の2日目だ。

入場すると、昨日よりも客が少なく(意外)、昨日よりも冷房が効いている。そして、開演10分前にグリフ・リース登場(昨日は開演5分前だった)。演奏した曲は昨日とほぼ同じながら、アレンジを変え、中盤までは歌とアコギに重点を置いたプレイに。ラストは、なんと、どこから見つけてきたのか、日本のムード歌謡っぽい曲をかけ、歌詞が「さよなら〜さよなら〜」という、ステージから捌けるBGMにもなっていた。

セットチェンジもそこそこに、昨日より10分早く場内が暗転し、『Speed Of Life』が流れる。そしてメンバー登場。当然ながら、昨日とは衣装が違う。1曲目は予想していた通り『You Love Us』で、早くもフロアはモッシュ状態に。次が『La Tristessa Durera』だったのは意外で、更に『Everything Must Go』ときたのはもっと意外だった(終盤と思っていた)。出元がわかっているにもかかわらず、次に何が来るか予測しづらいという、極めて特異なライヴだ。

『Slash 'N' Burn』『Found That Soul』というアッパーな曲が続いたかと思えば、ニッキーがMCでロッキンオンやカメラマンのMITCH IKEDAさんのことをちらっとだけ話して始めたのが、レア曲『New Art Riot』。更には、なんとマイクスタンドがもう一本用意されたかと思うと、ジェームズがグリフを呼び寄せて『Let Robeson Sing』を共演。まさか!?しかも、ジェームズはギターに徹することが多く、大半をグリフに歌わせていた。

同じウェールズ出身だし、グリフとのコラボレーションがあってもいいよなあという淡い期待をする一方、マニックスはそういうことをしないバンドなんじゃとも思っていたので、よもやの出来事だった。彼らの本国でならまだしも、日本で実現したんだぜ。信じられる?ちなみに、グリフはこの後フロア左サイドの関係者用のエリアに陣取って、最後までマニックスのライヴを観ていた。そこには、クリエイティヴマンの社長とアジカンのベースもいた。

ジェームズのソロコーナーは、アコースティックではなく「プラグド」での『PCP』。これも貴重だ。そして、いよいよ、終了まであと何曲というカウントダウンが、頭の中で始まる。そんな中、衣装替えしてヒョウ柄のレギンス姿になったニッキーが「リッチー・エドワースに捧ぐ」と言ってから始まったのが、『Kevin Carter』だった。

メンバー紹介を経て、いよいよもうあとわずか。『National Treasures』からやってない曲も限られてきて、『Roses In A Hosptal』、そしてラストはやはり『A Design For Life』だった。日本では、残念ながらライヴハウス規模のキャパシティでのライヴにとどまってしまうが、本国ならアリーナをも揺るがす決定的な曲だ。終盤、ジェームズはマイクスタンドを持ってステージ向かって左に移動し、そこで最後まで歌い切った。この人がいつもやってきたことだが、そこはリッチーがいるべき立ち位置だからだ。

当初は『National Treasures』全38曲の演奏と思われていたのが、ジャパンオンリーのシングルなども付加され、結局、各日21曲ずつで計42曲のライヴとなった。今回のライヴ、やはり2公演で1セットだったのだろう。そしてこの試みが、イギリス以外の国で日本が選ばれたことをとても嬉しく思うし、これだけのライヴをやってくれて、明日からまた頑張れそうだ。バンドはこの後活動休止に入るらしいが、休息期間はそんなに長くはならないのではと思っている。

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