Paul Weller@Zepp Divercity

照明にトラブルがあったらしいが無事に対応が済み、19時過ぎにポール・ウェラーとバンド登場。『Up The Dosage』『That Dangerous Age』と、最近2作からの曲でスタート。バンドはギターのスティーヴ・クラドックのほか、ベース、キーボード、ドラム、パーカッションという編成。3年前の来日のときと、同じメンバーかな。

近年のライヴではジャムやスタイル・カウンシル時代の曲も演奏するようになったが、今回もそうなっている。ジャムからは『Start!』、スタカンからは『The Cost Of Loving』『Long Hot Summer』ときた。『Long 〜』以外は過去のツアーとかぶっておらず、嬉しい限り。これらの曲が懐メロにならないのは、ウェラーが未だ進化を続け、現在進行形の人だからだ。

そんなウェラーを支える、バックの好演も見逃せない。特にスティーヴ・クラドック。3か月前にはオーシャン・カラー・シーン(OCS)としてフジロックで来日したばかりだが、当然かもしれないがプレイぶりが違う。というか、OCSの方がきっちり手堅く弾いているように思え、ここではワウペダルを駆使したり長尺のソロを任されたりと、「師匠」に自由に暴れることを許されているかのように弾きまくっていた。

ウェラーはブルーのTシャツ姿で、3年前より体が絞れているように見えた。自らのギターソロのときはエネルギッシュにステージ上を動いていて、そればかりかフロアに手を振ったり指を指したりと、すこぶるご機嫌な様子。そしてタバコ吸いまくりで、曲間のみならず他のメンバーのソロのときや、自身でエレクトリックピアノを弾く合間にまでもだ。

セットリストは、最近3作『22Dreams』『Wake Up The Nation』『Sonic Kicks』からを軸としていて、キャリア集大成というより新たな挑戦を続けているさまがにじみ出ている。その新譜『Sonic Kicks』の中でもキャッチーな『Dragonfly』を経て、ソロファーストからの『Into Tomorrow』『Above The Clouds』でギアが一段上がった。この2曲のとき、ワタシが初めてこの人を観た92年NHKホール公演のことがふっと頭をよぎった。あれから、いつのまにか20年が経ったのだ。

個人的なハイライトは、アンコールのときにやってきた。イントロこそパーカッションだったが、すぐに「あの曲」とわかった。体感するのは2004年ロックオデッセイ以来となる、スタカンの『My Ever Changing Moods』だ!場内も、このときが最高潮に達したのではないだろうか。安易に過去の実績に頼ってこなかったウェラーだが、ソロでも実績を積み上げ若きアーティストたちにリスペクトされ、更に封印を解いたのだから、鬼に金棒とはまさにこのことである。

セカンドアンコール、ウェラーはバンドメンバーを紹介して『Broken Stones』を切々と歌い、これで終わりかと思いきや、オーラスはギターを手にしての『The Changingman』だった。ここまでギターソロはスティーヴに任せることが多かったが、最後は自らガンガンに弾きまくっていた。

01. Up The Dosage
02. That Dangerous Age
03. 7&3
04. Start!!
05. Friday Street
06. The Attic
07. The Cost Of Loving
08. When our Garden's Over Grown
09. Kling I Klang
10. All I Wanna Do
11. How Sweet It Is To Be Loved By You
12. Pieces Of A Dream
13. Fast Car Slow Down
14. Moonshine
15. 22 Dreams
16. Long Hot Summer
17. Dragonfly
18. Into Tomorrow
19. Above The Clouds
20. Foot Of The Mountain
21. Around The Lake
---encore1---
22. My Ever Changing Moods
23. From The Floorboards Up
24. Porcelain Gods
25. Stanley Road
26. Whirlpools End
---encore2---
27. Broken Stones
28. The Changingman

『How Sweet It Is To Be Loved By You』っていつの曲?と思い調べたら、『Wake Up The Nation』のitunesボートラだった。

とても素晴らしいライヴではあったが、強いて難を言えば、他の日には演奏された『Carnation』『Shout To The Top』が、セットリストから落ちてしまったこと。1回じゃなく、複数観に来いってことかな(笑)。

ライヴ前半、ステージ向かって左の袖に、純白のドレスを着た女性と、真っ黒いいでたちの男性の姿が見えた。恐らく、娘リアと息子ナットだったと思う。

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