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定刻より10分ほど過ぎたところで客電が落ち、サポートのキーボードの人とSEによる『The 2nd Law: Unsustainable』を経て、ミューズの3人が登場。ドムは白いTシャツをラフに着こなしていたが、マシューとクリスは共に革ジャン姿だ。

11日の公演については、セットリスト以外の情報を仕入れていなかったので、正直序盤は面食らった。ステージは通常配置で、つまり去年秋のヨーロッパツアーのようにアリーナど真ん中の360度全方位型ではなかった(何年か前に同じ会場で観たメタリカもそうだった)。音も少し小さめかなあと思ってしまった。

しかし、『Hysteria』のときに場内の空気もワタシの心境も一変した。ステージ上部から逆ピラミッド状の設備がゆっくりと降りてきて、やがて無数のモニターへとシフト。そして『Panic Station』『Bliss』『Supermassive Black Hole』『Animals』と畳み掛け、場内を包む熱気が充満していくのを感じる。新譜『The Second Law』からの曲は、CDでは若干地味でライヴ映えしあいのではと思っていたのだが、なかなかどうして、以前の曲に少しも見劣りしていない。

そして、最初のハイライトが『Knights of Cydonia』だ。クリスのハーモニカがイントロで、少しとちっていたがこれはご愛敬。終盤では歌詞が単語単位でスクリーンに浮かび、大合唱となる。ひょっとして、現在のミューズ最大のアンセムなのかも。

最近2作はシンフォニックな音作りに寄っているが、ここライヴの場においてはあくまでもギターロックを中心軸とし、そして肉体性に溢れたステージを展開している。ステージ両サイドに立ち位置があって、クリスとマシューの2人は頻繁に行き来する。中央からアリーナに向かっては花道が突き出していて、マシューのギターインプロやクリスのベースプレイなどが披露された。

マシューのギターといえばカオスパッドの駆使が見せ場のひとつで、ここでも存分に発揮された。クリスのベースもライトが点灯する仕様で、曲間に綺麗に光っていた。また、どの曲だったか失念したが、カオスパッドを組み込んだダブルネック仕様のベースも使っていた。あんなベースがあるのかと、驚かされた。

マシューがピアノを弾きながら歌ったのは、ファーストからの『Sunburn』。因みに、11日は『Exogenesis: Symphony Part 3 (Redemption)』プラス鉄拳のパラパラアニメだったそうな。このピアノもライト点灯仕様になっていた。今回、ピアノは控えめだ。

いよいよ終盤。『Follow Me』は、新譜の中でも特にポップで耳あたりがよく、それでいて普遍性を感じさせる。もしバンドがこの曲を熟成させることができれば、U2の『Where The Streets Have No Name』のように大化けするかもしれない。続く『Undisclosed Desires』では、マシューは歌いながら花道を降りてアリーナど真ん中の通路を練り歩き、ついにはBブロックの方にまで行ってしまった。

長年バンドのアンセムとして後半を彩ってきた『Plug In Baby』を経て、スクリーンに映し出されたルーレットによる日替わり選曲コーナーへ。しかしなぜか二択で、今回は『New Born』となった(11日は『Stockholm Syndrome』だった)。

この後、なんとピラミッドスクリーンがステージを覆ってしまい、『The 2nd Law: Isolated System』のSEを経て『Uprising』へ。マシューとクリスはピラミッドから出て演奏していたが、スクリーンはドラムスティックで襲ってくる奴をやっつけるという映像。と、ピラミッドがせりあがると、スクリーンと同じオレンジのドラゴンスーツ姿のドムがお目見えした。

アンコールは、『Starlight』を経て『Survival』へ。ロンドン五輪公式テーマ曲という金看板がある曲だが、なぜか個人的には全くピンと来ていない曲だ。いや、曲だった。スケール感に溢れたメロディーはドラマの幕引きにふさわしく、そして次への期待さえ抱かせてくれる。演奏終了後、それまでドラムセットの中に収まっていたドムが花道にまで足を進め、スティックを投げ、そして言った。「See you Summer Sonic!!」と。

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