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ネット情報で事前に知ってはいたが、入場時に耳栓をもらった。公演日毎に色が異なるらしく、この日はピンク。開演時間になるころには、フロアは人でいっぱいになった。

予定より15分ほど過ぎたところで客電が落ち、メンバー4人が登場。『I Only Said』『When You Sleep』と、比較的リフが明確でマイブラにしてはポップな曲(と個人的に思う)でライヴはスタートした。続く『New You』は、先日22年ぶりに突如リリースされた新譜『MBV』からの新曲だ。

メンバー配置は、ケヴィン・シールズが向かって右、ビリンダが左、ドラムのコルムが後方中央に陣取り、その向かって左手前にベースのデビーが半身の状態で構えている。シューゲイザーバンドよろしく、ケヴィンもビリンダもうつむき気味な中、足を一歩踏み出してベースを弾いているデビーが凛々しく見えた。音は、聞いていたほど爆音ではなかったが、せっかくなのでワタシはもらった耳栓をしてライヴに臨んだ。

前半は1曲1曲がはっきりしていて、バンドも曲を丹念に演奏しているように見えた。ケヴィンとビリンダという、曲毎にリードヴォーカルが変わるバンドだが、2人の歌はよく聞き取れない(笑)。というより、このバンドにとってのヴォーカルはことばで意味やメッセージを伝えるというよりは、音圧を形成するパーツのひとつになっていると思う。曲によってはアブストラクトな映像がバックドロップに映し出されるが、映像の下部をステージ上のメンバーに被せるのも珍しく、そしてこのバンドらしい演出だ。

ギアが一段入り、空気が変わったように思ったのは、時計の針が20時を回ったときだった。演奏時間としてはちょうど折り返しになった頃で、ここから1曲1曲がより深くなりスケール感が増大し、観ているというよりも吸い込まれていく、引き込まれていくような感覚に陥る。もちろん、この瞬間こそが、この日この場に居合わせたことの幸福感がMAXに達する瞬間なのだ。

ラストは、『You Made Me Realise』。CDでは4分に収まっている曲だが、ライヴの場では中間に長い長いノイズインプロヴィゼーションが繰り広げられる。この日は16分に渡っていた。マイブラのライヴではコレはお約束のパフォーマンスらしいが、にしても凄まじい。それと同時に、ルー・リード『Metal Machine Music』で撒かれた種が、ニール・ヤングやソニック・ユースらを経て、「音楽」として市民権を得たんだなあと思わされた。

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