俳優の夏八木勲さんが11日に亡くなった。死因は膵臓がんで、73歳だった。

ワタシにとっての夏八木さんは、数多くの角川映画での演技が記憶に残る。「人間の証明」「野性の証明」「化石の荒野」など。中でも鮮烈だったのは、「戦国自衛隊」だ。昭和の自衛隊が戦国時代にタイムスリップし歴史に関わってしまうという、半村良のぶっとんだストーリーは、主人公伊庭を演じた千葉真一と、夏八木さんが演じた長尾景虎が両輪になり、作品を引き締めていた。

どっしりと構えた堂々たる佇まいでの役が多く、その凛々しき姿は主人公のよき理解者でもあり、また作品によっては主人公を追い詰める大きな壁にもなった。きっと、多くの若き俳優たちの手本になり続けたことだろう。名脇役のイメージが強いが、個人的にはもっと主役を演じてもよかったのになあと思う。

がんの治療をしながらも俳優業を止めることはなく、生涯現役を貫いた。現在未公開の遺作となる作品が、なんと6本もあるそうだ。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。

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