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高橋幸宏@Club Quattro

なんと、開場前に2度もジェームズ・イハに遭遇してしまった。最初は、16時半過ぎにクアトロの入っているビルに入る寸前に。2度目は、クアトロ入り口前で入場待ちをしているときに(まわりは誰も気づいてなかった)。

さて、開場しクアトロの中。定刻を5分ほど過ぎたところで客電が落ち、バンドメンバーがまず登場。靴音のSEを経て、最後に姿を見せた幸宏はステージ後方中央に陣取った。ライヴは、『Another Door』でスタートし、幸宏はキーボードやサンプリングの操作をしながら歌う。その後数曲を経て前方中央のドラムセットに移り、今度は歌いながらドラムを叩く。

メンバーは、向かって左からベース高桑、キーボード堀江、幸宏、ゴンドウトモヒロ、ジェームズ・イハ、ギター鈴木という具合。幸宏はスーツ姿で、お洒落な紳士のたたずまいは、まるでチャーリー・ワッツのようだ。また、全く同じ服ではないが、全員白のシャツ姿で、幸宏、堀江、高桑の3人はハットを被っている。

YMOのサポートでもお馴染みのゴンドウは、クレジットではユーフォニアスという金管楽器だったが、実際はプログラミングオペレーションやピアニカなどもこなしていた。堀江は、曲によりギターやマンドリンもこなしていた。高桑はほぼ全曲でコーラスを務め、鈴木はだいたいサイドギターだった。

そして、イハだ。マイクスタンドにかぶりつくような立ち方はまるでメタリカのジェームズ・ヘットフィールドのようで、存在感出しまくり。レスポールとSGを使い分け、E-BOWを多用していた。ギターソロのほとんどをこなしていて、スマパン、ア・パーフェクト・サークル、ティンテッド・ウィンドウズ、ソロ、と、いろいろ観てきた中で、この人のギタープレイを最も堪能できた気がする。中盤では、去年リリースした自分のソロアルバムから『To Who Knows Where』も披露していた。

幸宏は、ドラムの腕が確かなのは言わずもがなで、ソフトで透明感のあるヴォーカルも相変わらず心地いい。それを、クアトロレベルの密閉感に溢れたライヴハウスで堪能できるなんて、贅沢すぎる。MCも豊富で、なんでもクアトロのステージに立つのははじめてなのだとか。序盤には、モニターにトラブルが発生して交換までしていたが、ユーモアを交えてしゃべりながらつないでいた。さすが。

演奏は軒並みロック調で、意外だがこの人のこういう一面が観られたのは嬉しい。また、東京のみLEO今井がゲスト出演することになっていて、ここでは3曲でギター参加していた。みんな白いいでたちなのに、今井は黒いシャツにサングラス姿。そして、ひとこともしゃべらなかった。空いていてふらっと出演した、みたいな雰囲気に見えた。

アンコールでは、幸宏がひとりずつメンバーを紹介し、呼ばれた人が出てきて少ししゃべる、といった具合。続いて『Something In The Air』を演奏したが、ドラムをこなしながら歌うのはツアーでははじめてとか。今までは、スティーヴ・ジャンセンがドラムを担っていたそうだ。そしてオーラスは、幸宏、ゴンドウ、堀江の3人による、『The April Fools』だった。

気負わず、それでいて緩むこともない、とてもいい雰囲気に包まれたライヴだった。そして、実はこの公演、チケットは売り切れていない。それどころか両サイドや後方には柵が設けられていて遮断されており、集客の少なさを補っていた。今まで何度もクアトロに来ているが、こんな状態を見たのははじめてだ。幸宏の公演はあさって23日にオーチャードホールでも行われ、そのチケットも終演後発売していた。ので、恐らく当日券も発売される。この人が好きでいながら、迷っている人がもしいたら、絶対に行った方がいい。

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