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椎名林檎「班大会」ライヴビューイング 2013年11月29日

浜離宮内にあるキャパ500人の会場でファンクラブ会員限定ライヴを行う椎名林檎だが、この抽選に漏れた人や会員以外の人向けに、全国80箇所の映画館で衛星中継がされる。ワタシは、渋谷の映画館にいた。

18時30分からPVを4、5曲ほど流す。『幸福論』とか、超なつかしいし。PV終了後に画面が中継に切り替わり、それから数分すると現地の場内が暗転した。ピアニスト、アコーディオン、林檎の3人で、『都合のいい身体』でスタート。その後少しずつメンバーが増えていくが、編成は党大会と全く同じ。ただ、チェロの人だけ女性になっていた。

『カリソメ乙女』より、ソイル&ピンプ・セッションズのみどりんがドラマーとして加わった。弦楽器のうち、バイオリンは斎藤ネコ。指揮者として林檎と何度も共演しており、亀田誠治がバンドモードでの林檎の保護者だとすれば、この人はオケモードでの彼女の保護者的存在だと思う。パティ・スミスを支える、レニー・ケイのような。

映像やライティングなどの演出がない代わり、会場の密閉感がスクリーン越しでも伝わってくる。そしてカメラワークにより、党大会のときではわからなかった、細かいところも映し出される。ピアニストやみどりんの手元とか、林檎が使っている水差しなどだ。そして、林檎がどアップになるアングルもやたらと多い。

『浴室』のアウトロで林檎はステージから捌けて行き、『熱愛発覚中』は生演奏に録音したヴォーカルというスタイルは党大会と同様。この後ゆるい質問コーナーがあり、最後の晩餐に何を食べたいか、に対し、「まごわやさしい」と林檎は答えていた(録音ではなく、恐らく生声)。

衣装替えして再登場した林檎だが、ここからが党大会と一部変更に。ファースト『無罪モラトリアム』からの『茜さす、帰路照らさねど...』を歌い、この後のMCでファーストの曲はほとんど10代のときに書いた曲で、その頃からの知り合いという谷口崇をゲストとして迎え入れた。『becoming』『ありあまる富』の2曲を、谷口のアコギ弾き語りと林檎のヴォーカルで共演していた。

『罪と罰』、東京事変ナンバーの『夢のあと』は、彼女のヴォーカリストとしての力量を見せつけた。再び袖に捌けていくと、『孤独のあかつき』を生演奏に録音ヴォーカルで。今回はこれでもいいが、いずれこの曲ナマで聴いてみたい。2度目の質問コーナー、生まれ変わったら「医師」になりたいとのことだった。その場では「石」に聞こえ、一瞬は?と思ったが、その後の文脈で医者のことだと理解。

栗山千明に提供した『月夜の肖像』を英語詞で歌う。序盤の『カーネーション』『カリソメ乙女』もそうだったが、今回英語詞がやたらと多い。かなり前、確か『茎(STEM)』のときのインタビューだったと記憶しているが、英語にすることで歌詞への詮索よりも音の方に耳が行くように、と言っていた気がする。今回もそうか?

『女の子は誰でも』で本編を締め括り、アンコールとなるのだが、ここでなんと、彼女はセミアコを手にし、弾き語りで『歌舞伎町の女王』を。今回の党大会・班大会自体セミオーケストラ仕様というのもあるが、そもそも林檎がアコギを手にすること自体とても珍しいと思っていて、このショットが見られただけで充分おつりが来る!そして、オーラスは『幸先坂』だった。

セットリスト
1.都合のいい身体
2.カーネーション(英詞)
3.カリソメ乙女(英詞)
4.MY FOOLISH HEART 〜crazy in shibuya〜
5.浴室
6.熱愛発覚中(生演奏に歌録音)
7.茜さす、帰路照らさねど...
8.becoming(with谷口崇)
9.ありあまる富(with谷口崇)
10.いろはにほへと
11.錯乱
12.罪と罰
13.夢のあと
14.孤独のあかつき(英語詞、生演奏に歌録音)
15.未発表曲(仮タイトル:今/英語詞)
16.月夜の肖像(英語詞)
17.おいしい季節
18.旬
19.女の子は誰でも
【アンコール】
20.歌舞伎町の女王
21.幸先坂

ライヴビューイングというのを、今回はじめて体験した。近年はいくつかのアーティストがを導入し始めているが、林檎は10年前の2003年『賣笑エクスタシー』で既に導入済みで(このときは事前告知なく東京会場で生ライヴを行い、それを全国に中継したという具合だった)、この先駆者でもあるとも言えるはずだ。もちろん会場のその場にいることの臨場感には及ばないが、チケットが取れない場合の救済措置としてアリだと思う。

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