Lou Reed『Rock & Roll Animal』

去年10月27日に亡くなったルー・リードだが、ワタシは今になって全アルバムを聴き直し、改めて追悼の意を表している。

なぜ今なのかというと、ルーはリリースしている作品が多くて簡単に手がつけられなかったのと、10月下旬からちょっと前までは自分がライヴを観に行くアーティストの作品を聴いていたからだ。

ポール・マッカートニー、エルヴィス・コステロ、ブラー、エリック・クラプトン、ローリング・ストーンズ、ボブ・ディラン、ヨ・ラ・テンゴと、いずれもキャリアが長くリリース数の多い人たちばかりだった。5月のポール来日公演中止からフジロックまでは少し間ができたので、時系列順にルーの作品を聴いた。

前置きが長くなったが、改めて作品の素晴らしさを実感している。『Transformer』『Berlin』『New York』といった代表作だけでなく、キャリアの中ではさほどピックアップされてこなかったと思われる、『Rock & Roll Heart』『Growing Up In Public』なども、聴いていてかなり沁みた。

ルーはライヴアルバムも多い。特に、70年代にリリースされた2枚『Rock & Roll Animal』『Lou Reed Live』はずば抜けてかっこいい。ドラマチックなイントロが繰り広げられ、数分経たないとそれとわからない『Sweet Jane』は、名演だ。ワタシはルーのライヴを観るようになったのは92年からで、ルーは既に50代。しかしここでのルーは30代のとんがっている盛りの頃で、エモーショナルでアグレッシヴだ。

2000年代、『The Raven』の後、ルーは『Berlin』の全曲ライヴや、あの『Metal Machine Music』の再構築に向かっていた。最後の来日が2004年のフジロックフェスティバルで、メタルマシーンモードになったルーを日本で観ることができなかったのが、残念でならない。

ワタシはこつこつと時間をかけてルーの作品をほぼ全部揃えたが、権利関係がらみなのか、ルーのアルバムは何度も再発されているかと思うとまた廃盤になっていて、作品が世に流通しにくい状況になっているようだ。とても残念な状況で、パーマネントに流通する状況になることを願っている。

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