ダニエル・キイスの世界

今年亡くなった作家ダニエル・キイスの「ガイド本」で、1999年に2度目の来日を果たしたこととリンクして編集され、2000年に出版された。キイスは東京都と名古屋で講演やサイン会を行ったほか、観光もした模様だ。

キイスと宇多田ヒカルとの対談も収録されている。当時、宇多田は彗星の如く現れたシンガーソングライターで、年齢を確認したらなんと16歳だった。それでいてキイスとほぼ対等に渡り合っていて、このときの彼女の勢いが垣間見られる。

キイス自身のはもちろん、他の作家が具現化した映像や戯曲についての解説もある。作品で取り扱われている多重人格についての、養老孟司と香山リカのインタビューも。養老は日米での生活習慣や文化などの違いについて指摘し、日本では多重人格者が生まれにくいのではと語っている。

現時点でワタシが読んでいるキイス作品は、「アルジャーノンに花束を」「5番目のサリー」「24人のビリー・ミリガン」。これでだいたいキイスの主要作品は押さえたつもりでいたのだが、「ビリー」には続編があることがわかり、また「アルジャーノン」にも元になる中編があることがわかった。というわけで、もうしばらくの間キイス作品を読み続けることになりそうだ。
 
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